デビルズ・アイランド
あらすじ
「パリピが喰われる(見えない)」
男3女2の合計5匹のパーリーピーポーがメキシコのビーチでウェイウェイしようぜというのが本作の冒頭である。本作の上映時間は85分。その内の30分ほどをメキシコ行きの往路に費やすロードムービーとしての側面を持つ本作が醸し出す旅情は自動販売機に毒々しく鎮座するエナジードリンク内の果汁ほども無い。メキシコ人のチンピラからすげえ底辺臭がしたが、それぐらいである。
なんやかんやでビーチでウェーイオライッオライッしていたら、まるでゾンビのようにキチガイ化したお兄ちゃんたちが襲い掛かってくる。まとわりつかれて全身を食い破られる、その残酷さはまったく目に飛び込んでこない。襲撃の舞台は夜。本作が暗闇を撮ることに何か気を使った形跡は見当たらない。さらにカット割りすぎ問題がこの問題に拍車をかける。暗くて見えない。場面が細かすぎて見えない。例えば貴方が夜閉め切った部屋の中で「ウォォォーウ」とか叫びながらスマホのカメラを自分に向けて振り回せば本作と似たような映像が撮れるといえばその悲惨さがお分かりだろうか。
なぜキチガイたちはキチガイになってしまったのか?それは昔この地で調子こいてたカルト教団のオッサンがバグっていたからだよ。さらっと。これだけである。カルト教団に係る設定や美術を作りこむことはせず、ただオッサンたちがたき火の周りで飛び跳ねながら「ハレルヤ!」と叫ぶ映像が回想シーンとして流されるだけ・・・
メキシコへの往路で主人公たちは怪しげな小屋に足を踏み入れる。なんとそこには鶏に生でむしゃぶりつくキチガイ親父が!事件への伏線か?彼に関する情報は中盤、タコス屋の店主によってアンロックされる。
タコス「いや、それはただの変なオッサンだろ」
初代バイオハザードでケネスの首を食い破っていたゾンビのような存在が「変なオッサン」の一言で片づけられるメキシコの闇。活かせよ!親父を!お父さんを大切にしよう。当ブログは働くパパを応援しています。
総合評価・星1つ(神が憐れむレベル)
★☆☆☆☆
以上