
あらすじ
「SALE POURRITURE」
ミッション系女学校の学生が訪問販売で聖書を売り歩いていたら売春宿を経営している半グレのおうちに突撃してしまいレイプされたので復讐するぜという本作は汚い。とにかく汚い。
スカッと系の量産型リベンジものかと思いきや全くスカッとしない。役者が汚い。衣装も汚い。美術も風景も汚く、総じて映像が汚い。
オープニングからして、娼婦に正常位で跨り腰を振るデブオヤジのきったねえケツが映し出される。「映画は運動である」との格言に従うならこの運動はいったい何なのだろうか。私はまだ答えを出せていない。
ヒロインから紙幣をひったくって満面の笑みで逃走するクソガキ。トイレのラバーカップの柄を女性器に突っ込みオナニーをする娼婦。女学生に水平2連散弾銃を突き付け「神はいない」と怒鳴るクソババアなどは無神論の伝道師として立脚している。
武器のチョイスも実に汚い。ステンレス製(錆びにくく手入れの手間が少なめ=チンピラがほったらかしで保管しているリアリティを担保)の38口径リボルバー。ソウドオフ・ショットガンは当然の如く汚く、度々装填不良を起こす。
映像表現としては冗長と感じる場面がたびたび見受けられた。例えば山奥で立小便をする半グレの後ろ姿を延々と映し出すその意味はどこにあったのだろうか。逆光を使ってヒロインの心情を表現しようとしているシーンについても、意図は伝わるが技巧的にはお遊戯会の域は出ない。
好きか嫌いかで言えば嫌いだし、高品質か低品質かで言えば低品質。しかし1グラムぐらいは光るものを感じる。夜光塗料を数滴たらした犬のクソみたいな物体、それが本作である。
「汚さ」に照準を合わせ、それのみを「意図して」引き金を引いた決断は称賛に値する。例え技巧や編集のレベルが稚拙なそこらの民兵レベルだとしても、表現という名の銃を手に取ったその魂を感じ取ることはできる。
最後に、作中でモブキャラが路上でわめいていたセリフを引用して筆を置きたい。何故かはわからないがやけに印象に残ったのでDVDを何度か巻き戻して書きとった。いったい何に時間を使っているんだ貴様はと言われれば抗弁は出来ないことは理解しているし反省はしていない。
「客を選り好みするな!みんな同じ人間なんだからな。こんな誰も来ないような脇道でホームレス相手にフェラチオ3ドルなんてセコいことしてんじゃねえ!」
総合評価・星4つ(ステキやん?)
★★★★☆
以上