ワンコイン・ムービ-レビュー

ワゴンセール等で500円程度で投げ売りされている映画を愛するブログ

エイリアン vs エイリアン

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あらすじ

「こんどの敵は、男性性!(ポリコレ風に)」

 

 宇宙からやってきたエイリアン2体が殺し合いを演じる中、巻き込まれた地球人がひでぶになったりあべしになったりする本作については、3.7cmPaKでKV-1とタイマンを張れと言われた対戦車猟兵の心中と同じものを感じ取ることができるだろう。それすなわち絶望である。

 

 開幕一番に飛び込んでくるのは多脚型のエイリアンである。なすびに爪楊枝をブッ刺してボディ代わりにチューリップの球根のような物体を乗せたそれはバグったお盆休みのようで実に南無妙法蓮華経である。

 

 登場する地球人の田舎者ズは案の定登場人物多すぎ問題を孕んでおり、あげく彼らの役割は「ファイアー」と叫びながら銃を撃つというこの手の映画の必殺技といえる怠惰なガンスピンである。事実上彼らは散発的に投入される撒き餌としてしか機能しない。

 

 そこにプロのハンター(失笑)が追加実装される。彼らは山に生きるプロのハンターだ(繰り返し)。野生動物を狩る彼らの手に握られているのはM4ライフル。防弾チョッキを着た人間を対象とした対人兵装でこいつらは日常いったい何を狩っているのだろうか。というか映画界(クソ映画界以外のまともな映画界も含む)はいいかげん「とりあえずM4を持たせておけばいい」原理主義から脱却してほしい。

 

 とどめはもう1体のエイリアンだ。そのデザインがあまりにも酷い。それは黒に染まった鎧をまとい二足歩行で直立する。頭頂部は矢じりの様で赤黒く。まるでそれは亀の頭のような・・・。言葉を濁しても始まらないので直言しよう。おちんちんである。

 

 社畜に与えられた休日、その貴重な時間を、私は二足歩行するおちんちんを鑑賞することに費やしているのだ。アーメン、ハレルヤ、ピーナツバター。撒き餌が「ファイアー」と叫びM4を撃つ。放たれた5.56mm弾はおちんちんに着弾し砕け散る。なんたる防弾性能!これこそが本場の勃起だというのか。

 

 おちんちんこそは汚らわしい男性性の象徴でありエイリアンなのだ。それを撃退すべく結束した地球人の戦いこそはポリティカル・コレクトネスが放った紅蓮の嚆矢ではあるまいか。かねてよりポリコレを応援してきた当ブログとしては、本作のような視聴覚芸術の極みが劣等民族中世ジャップアイランドに輸入されエロビデオ屋の1階でレジスタンスの様に販売されている現状を誇りに思うものである。

 

 

総合評価・星1つ(神が憐れむレベル)

★☆☆☆☆

 

以上