ワンコイン・ムービ-レビュー

ワゴンセール等で500円程度で投げ売りされている映画を愛するブログ

密林ガール

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あらすじ

「ない」

 

 尋常ではない眠気を感じた。勤めていた会社を辞めてアクティブニートと化した私が疲れなど感じるはずはない。理屈がそう囁きつつも、気が付けば3回寝落ちしていた。本作上映開始からわずか19分間の出来事である。

 

 意識を再起動してから再視聴するも、さらに2度寝落ちした。あげく視聴後に1時間寝込んだ。わずか75分の作品に秘められた潜在力。それがプラスかマイナスかと問われれば烈火のごとく断言しよう。堕落したマイナスである。

 

 ジャングルの中に野生の女がいて男の精気を吸い取っているらしいから捕縛して研究材料にしよう。とかほざいてオッサンとオバハンが近所の裏山らしきロケーションでおしゃべりをするという本作。その映像の質はいかほどだろうか。不動の巨石の如く固定されて動きを見せないカメラの前でオッサンとオバハンがスピーキングする。ただそれだけである。「ジャングルに行くぜ」「麻酔銃を撃つぜ」「セックスをするぜ」といった複雑に絡み合うストーリーテリングはまるで散発的に逐次投入される歩兵分隊の様に視聴者の神経を苛立たせる。

 

 パッケージによれば、本作は「セクシージャングルアドベンチャー」らしい。では画面を彩るセックスの質はいかほどだろうか。おっさんとおねえちゃんが裸で抱き合ってお互いの肌をサスサスする。それだけである。ハードコアなポルノではなくソフトコアなポルノというつもりなのだろうが、猿の毛づくろいの様に芸も無くただ相手の背中や尻を撫でるだけの映像を延々と眺める体感時間がどれだけの不幸か考えていただきたい。

 

 本作を総括してみよう。語るべきストーリーは無く、キャラクターはおっぱいとちんちんを生やしているだけの生物で、彼らを射界にとらえるカメラは生ける屍である。要するに「特に作品に凝らなくてもエロで釣ればなんとかなるやろ!」の精神である。この愚かで怠惰なエレメントによって構成された本作の峻烈な武威は古の平宗盛に引けを取らないだろう。彼に倣い、本作製作関係者は市中引き回しの上斬罪が適当かと進言する。

 

 

総合評価・星1つ(神が憐れむレベル)

★☆☆☆☆

 

以上