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ダニエル 悪魔の赤ちゃん

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あらすじ

「悪魔は赤ちゃんではなくパリピ

 

 生まれたばかりの赤ちゃんがプープルをブチ殺してゆく本作は1粒で2度おいしいグリコ的コメディ作品である。そう、本作を楽しむには2つの鑑賞法を適時使い分けて、あるいは混成投入していただきたい。

 

 まず1つの鑑賞法は本作を流血系の作品として素直に楽しむことである。血まみれの手術室からはじまり、車内でズタズタにされる中年オヤジ、顔面貫通の刑を頂戴するパリピ、ポリ公は首にジャンピングアタックをくらう。飛び散る鮮血!愚鈍な撒き餌!がんばれ赤ちゃん、寝返りの次は殺人よ!

 

 とはいうものの本作の出血表現はそこまでグロくない。なにせ私のようなグロ半端者が笑って楽しめるぐらいなのだから。『イノ溜め』をおかずに焼き肉を食べるような方々には物足りないと言わざるを得ない。しかし安心してほしい。まだ鑑賞法は残っている。

 

 それは本作をパリピ天誅系映画として楽しむことである。そもそもなぜ赤ちゃんは凶暴化してプープルをブチ殺しまくるのか?そのアンサーはパリピである母親が薬物中絶を試みて失敗し、その後遺症が赤ちゃんに残ったからである。「赤ちゃんなんぞに私の輝かしい未来を潰されてたまるかい!よっしゃ、インターネットのわけわからん店から堕胎ドラッグ購入してワインと一緒に飲んだろ!ウェーイ(笑)」。無責任な中出しセックスの果てにたどり着いた、これが正しい新生児育成計画である。彼女が赤ちゃんの凶行に振り回されて消耗してゆく、その様を見て湧き上がる感情は「ざまあ(爆笑)」以外にありえない。

 

 残念な点は1つ。それは父親であるパリピが生き残ったことである。いうまでもなくこのクズも無責任中出しセックスの実行犯である。ラストで母親は紅蓮の炎に巻かれて煉獄へと旅立つ。しかし父親は負傷こそするものの生きている。男女平等の観点からいってもこれは不当である。母親が燃えて死ぬのだから父親のチン毛も燃やしてあげるぐらいのことはしてほしかった。

 

 

総合評価・星3つ(500円の価値有)

★★★☆☆

 

以上