ワンコイン・ムービ-レビュー

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インデペンデンス・デイ2014

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あらすじ

「7月4日アメリカ独立記念日、宇宙からの侵略は開始された。地底から出現したドリル・ポッド、飛来する無数のUFO。滅亡を阻止するには、大気圏外の巨大母船を破壊するしかない。地球の明日を賭けた最期の戦いの行方は…!?(アルバトロス社ホームページより抜粋)」

 

 物語は2人の男性を軸にして展開される。片方は現場の消防士。彼は偶然たまたま通りがかった対宇宙人組織のエージェントと協力して宇宙人と小規模な戦闘を繰り広げる。もう片方はアメリカ合衆国大統領。彼は乗っていたヘリを撃墜された後そこらの農園に転がり込みオタクの背後でそびえ立つでくのぼうと化す。お分かりだろう。本作の欠点は大統領である。

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↑本作のヒロインこと大統領。1人では何もできない男の子。

 

 

 ヘリが墜落して護衛も殉職、司令部と連絡が取れない、偶然出会ったパソコンオタクに頼んで通信してもらうもなかなかつながらない、というのが大統領サイドの物語だ。上映時間90分の大半を、大統領はただ立っているだけで過ごす。直截的に言えばそびえ立つクソである。司令部の閣僚たちに会いたくて震える西野大統領は、それでも何とか終盤で唯一の見せ場を与えられる(もちろんオタクの力によって)。彼はタブレット端末を通じて部下の軍人に「がんばってくれ」的な安っぽい演説を打つ。最初から最後まで自分で何かをせずに他人の行動に任せる男であった。

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↑彼の活躍を端的に表した名ショット

 

 

 大統領はゴミ同然だったが、それ以外は様式美と言える整然な壮麗さを誇っていたと言っても良いだろう。大統領に代わり指揮を執る副大統領は閣僚に対し「俺が大統領や!」といちびりたおし、「戦闘機出撃!」「核ミサイル発射!」と軍国主義の限りを尽くす。もちろん共に返り討ちにあったことはいうまでもない。彼は司令部が宇宙人に攻撃された際、我先に逃げ出すも悪代官の最後の様にその魂を神に捧げた。

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↑本作の隠れヒロインこと副大統領

 

 

 宇宙人の通信を無力化する音波兵器が、拡声器のできそこないにしか見えない点や、数合わせでキャスティングされたと思しきデブが中盤雑に殺されたりする点などを愛でるのも本作の楽しみ方だろう。

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↑消滅するデブ

 

 

P.S.読みやすさ向上のため、試験的に画像の挿入を試してみました。求感想。不評ならやめます。

 

 

総合評価・星2つ(500円の価値無)

★★☆☆☆

 

以上