ワンコイン・ムービ-レビュー

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おしり

あらすじ

「痴漢は死ね」

 

 数人の女子がボロ店舗を共同賃貸して、ショップ経営によるアメリカン・ドリームを画策していたら、全員怨霊にブチ殺されるという本作は、人道に対する罪をかろうじて回避するレベルの、2度と見たくはない類のゲロシャブである。

 

 ボロ店舗を内覧していた女子たちは、何者かに尻を触られまくる。尻を触ってきた正体はボロ店舗に捕らわれた冴えないメガネの中年地縛霊である。彼は語る。このボロ店舗には女の怨霊が巣くっている。何者かによって惨殺されたその霊はボロ店舗に足を踏み入れた者を無差別に殺害するというのだ。

 

 なるほど。女子たちの尻に触れたのは何とかして彼女たちとコンタクトをとりたかったがためか。私の心中の寛容派がダントンの如く和解の手を差し伸べようとする。しかし本作はその手をまるでガデのように振り払い宣言する。「おしりを触ったのはボクの趣味嗜好です」と。ゴミクズメガネは続けて、まるで決めゼリフでも吐くかのように、「生きててこその、ええおしりや!」と断言する。刹那、このクズのメガネを叩き割りたいという鼓動が私の心臓を支配したことはいうまでもない。

 

 当然のことながらこんなゴミの助言が何かの役に立つわけもなく、女子は全員ぶち殺されてアスタ・ラ・ビスタ・ベイベーである。70分という上映時間の短さだけがかろうじて私の精神を崩壊から救っていた。

 

 犯罪とは理不尽である。よって本作は性犯罪と殺人を理不尽な結末として受け入れざるを得ない女性の苦しみを描いた作品ではないかと仮説を立ててみた。しかし結論から言ってこの解釈はこじつけ以外の何物でもないだろう。痴漢地縛霊と殺戮怨霊。それら要素に係る映像表現は特に見当たらない。クソメガネは数分間隔で尻を触るサブスク痴漢としてヘラヘラしているだけだし、怨霊に至ってはラスト数分でいきなりでてきてはい終わりである。表現も情緒もあったものではない。そもそも論として登場する女性が尻を触られてもヘラヘラ笑って問題視していない点も問題だ。

 

 あえて言えば、尻を触るだけ触って「生きてこそ!」などと説教をしてくる男のキモさを描いた映画といえないことも無いのかもしれないが、そんな奴がキモいということなどはジャワ原人でもわかることであり、70分も使って表現することではないと断言できる。本作がこの世に存在する意味は皆無である。

 

 

総合評価・星1つ(神が憐れむレベル)

★☆☆☆☆

 

以上