エロティック・スナイパー ニキータX
あらすじ
「少しはあると思ったけどなかった」
本作はどこからどう見てもポルノである。新しい領域を切り開いてみようと、ポルノであることを分かったうえで購入した。そもそもポルノだからといってゴミクズとみなすのは間違っている。ポルノも表現の一形態であるはずだ。マルキ・ド・サドしかりサン・ジュストしかり。当ブログはコムストック法に迎合しない。曇りなき眼で本作を見定めよう。結論。本作はゴミクズである。
ミリタリー柄のボンレスハムのような女優が男優と合体している。乳は偽物ではない。感じている男優の顔面がクロースアップされる。ああ、男優にも人権があるんだとほほ笑んだのもつかの間。刹那、彼は女優の乳に信じられない勢いでむしゃぶりつく。命を懸けて卵アイスを吸引する小学生のようだと言えば伝わるだろうか。
次のシーンでは、ベージュを基調とした部屋にちょこんと置かれた紫の調度品が目についた。いい配色だなと思っていたらそれはディルドーだった。差し色ではなく挿し色である。複雑な感情が私を襲う。YouはShockってこんな感じなんだろうなと漠然と思った。
SEXは続く。『トイ・ストーリー』に出てくるミスター・ポテトヘッドみたいな女優が偽乳を振り回す甘美な時間。本気の後悔が毛穴から吹き出てくる瞬間である。マリリン・マンソンとブッシュ(子)元大統領を足して2で割ったような女優も登場して激しく3Pする。
エロティックの形容詞こそつくものの、スナイパーとでかでかとパッケージに書くからにはアクションパートがあると思った私は愚かな罪深き子羊なのだろうか?本作は徹頭徹尾SEXのみで構成されている。ストーリーを楽しむ余地は皆無である。
ポルノとしても評価できない。だらだらと腐敗したカメラが映したフルショットの交尾からは何のマグマも感じない。海綿体は壊死を待つばかりだ。
78分という短い上映時間がせめてもの救いだった。視聴後に残った感情は何もない。
総合評価・星1つ(神が憐れむレベル)
★☆☆☆☆
以上