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U.K.M. THE ULTIMATE KILLING MACHINE

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あらすじ

「屋内ウォーキング with 性欲」

 

 米軍に志願してきた新人たちの中からバカを選りすぐり、最強兵士を作る薬物の実験台にしよう!この適正手続きの精神にのっとった軍拡政策により4人のバカが抽出される。犯罪バカ、薬物バカ、普通のバカ、愛国心だけ一丁前バカはそれぞれ椅子にくくりつけられドドスコスコスコ薬物注入、失神する。目を覚ましたバカ4人組は警備をシバいて脱出を試み施設内をウロウロする。

 

 米軍はバカ4人組を捕まえようとするが、ここでアクシデントが発生する。別に捕らえていたマッチョの被検体も脱走したのだ。マッチョは人間を素手で握りつぶす怪力を誇る。加えて彼は興奮すると性欲が暴走するのだ!マッチョは警備のオッサンたちを複数くびり殺して女医の上着を剥ぐ。そのうち自爆装置が作動して本作はハッピーエンドを迎える。

 

 パッケージは謳う。「密室閉じ込められ型シチュエーション・スリラーの最終進化形!」「も・う・誰・も・ど・こ・へ・も・逃・げ・ら・れ・な・い!!」。しかし本作で閉じ込められたバカ4人はドアをぶっ壊したり警備員をしばいたり、わりかし自由に動き回る。もう何度同じことを思ったかしれないが、配給は作品をちゃんと見ているのだろうか?

 

 本作最大の意味不明ポイントは自明だろう。謎の性欲暴走設定である。この設定、クソほどの役にも立っていない。せいぜいが女医の上着を破るためのエクスキューズだ。バカ4人もマッチョと同じ薬物を投与されたから性欲がヤバい!だからなんだというのだろうか。彼らは興奮するたびにファウファウと叫ぶ。だからなんだというのだろうか。性欲性欲とオウムの様に口に出しつつも作品に何ら貢献せずダダ滑りしている。その様は下ネタをほざいて皆に無視される中年社員のそれに似ていた気がする。

 

 「閉じ込められて薬物投与されたから逃げるで!ちなみに敵は内ゲバで壊滅してたわ(笑)」「薬物を打たれたから俺たちも性欲爆弾を抱えている!いいか!絶対に興奮するなよ!」こんなことをほざきながら87分間建物の中をウォーキングするのが本作である。普通にウォーキングして体脂肪を減らした方がはるかに健康のためになるだろう。

 

 

総合評価・星1つ(神が憐れむレベル)

★☆☆☆☆

 

以上