ワンコイン・ムービ-レビュー

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F-16 FLIGHT OF BLACK ANGEL

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あらすじ

「バカを104分間鑑賞する」

 

 パイロット訓練学校でアグレッサーをやっている陰キャの兄ちゃんが本作の敵となるバカである。彼は日々の訓練の中で「俺の仕事は戦うことだ」「敵はどこなんです」と病んでいく。色々とこじらせまくった彼は、ある日の訓練で自分だけ実弾と核ミサイルを搭載して格下の訓練生達を撃墜、あげく民間人の子連れ夫婦を監禁した後、上官に撃墜されてハッピーエンドである。

 

 本作の何が辛いかと言うと、このバカに魅力が全く無いからである。もっと具体的に言えば、このバカが何故狂ってしまったのかその描写が不足しているのである。

 

 「優秀な戦闘技術を持っている兵士が、それを戦場で生かせないことに悩んでいる」、最初はそのように思えた。しかし気持ちはわかるとしても、軍という実力組織の理想像が抑止力である以上、屁をこきながら訓練して金もらえるならそれに越したことはないのである。むしろ自己承認欲のためにCome on Warなんてそれこそ冗談じゃないおっそろしいことであり、嘉門達夫だってギター捨てて逃げ出す思想である。

 

 視聴を続けていると、彼が想定していたような好戦的憂国者ではないことが明らかとなる。それは非武装の味方を撃つ行為からわかる通りであるが、彼はそれに加えて聖書を片手に「俺は特別なんだ」「世界を浄化するんだ」と言いつつベガスを核攻撃しようとする。

 

 私は宗教について無教養なため確定的なことは申し上げられないが、こんなやつを特別扱いしてベガスを焼き払う時間があるならその時間で岩をパンに変える方がよっぽど平和のためになると思う。ちなみにワインへの変換はNG、なぜなら私は酒が飲めないからである。

 

 戦闘機のシーンは実機を使っているのだろう、リアルだったので星1つ加点しておく。しかしながら後の映像は救いようがない。狂うには理由と思考が必要なのである。

 

 

総合評価・星2つ(500円の価値無)

★★☆☆☆

 

以上