ワンコイン・ムービ-レビュー

ワゴンセール等で500円程度で投げ売りされている映画を愛するブログ

ボルケーノ・スパイダー

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あらすじ

「フロリダを襲った突然の噴火と蜘蛛型巨大怪獣“ラバランチュラ”。溶岩を吐く怪物の猛威によりマイアミは灼熱の火炎地獄と化した。米軍も歯が立たない不死身のモンスターを倒せるか?勇気ある男たちの、あまりにも危険な戦いが始まる!!(パッケージより抜粋)」

 

 秘密兵器はロマンであるはずだ。本作においても対巨大グモ用特殊銃が登場する。『メン・イン・ブラック』で出てきたようなシルバーの大型ライフル。50mm徹甲弾と冷凍弾を発射できる優れモノだ。口径50mmならチハ改の主砲より強いのではござらぬか?おっとこれは失敬、弾頭の質量と速度を拙者計算に入れていなかったでござるドプフォwwwデュフフwww。

 

 だがせっかくの秘密兵器は大して活躍しない。魅せ場が無い。登場人物たちは「棒立ちで銃を乱射する」というこの手の映画が得意とする伝統技能に従事する。そこらの銃と変わらない扱いで火を噴く秘密兵器(笑)に存在価値などあろうはずはない。

 

 本作はレールシューティングの様にクモを撃つだけである。特に難しいストーリーは無い。レールシューティングといえば『タイムクライシス』や『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド』が思い起こされるが、本作にそれらほどの魅力は無い。ただ移動して銃を撃つだけである。

 

 ラスボスのクモのビジュアルはかっこいい。『デビルメイクライ』に出てくる中ボスのファントムの様な造形だ。この巨体が躍動し、主人公達や米軍と戦うんだな!と期待した私は当然のごとく裏切られることとなる。ラスボスは一歩も動かずアンギャ―とか言う。その様は引きこもりニートか、ゆりかごで駄々をこねる赤子か。恐竜映画の様なダイナミズムなど望みようもない。

 

 本作を総括すると、「オッサンが棒立ちで銃を撃つ、ラスボスのCGがきれいな映画」という、毒にも薬にもならんどうでもいい作品であると結論付けられる。低予算映画なのに唯一の評価点がCGってこんなのオラ初めてだ。すっげえワクワクしねえぞ。

 

 

総合評価・星2つ(500円の価値無)

★★☆☆☆

 

以上