ワンコイン・ムービ-レビュー

ワゴンセール等で500円程度で投げ売りされている映画を愛するブログ

ダイナソーフィールド

f:id:public-technocut:20171110222233j:plain

あらすじ

「結果がわかっていても買ってしまう。それがロマン、恐竜」

 

 舞台はハワイ。そこでは謎の生物が青姦を試みるカップルを食い殺したり、ハッパでラリってるガキを食い殺したり、シリコンの乳を揺らしている女を食い殺したりするPKOに従事していた。

 

 謎の生物の正体は一瞬で説明される。品の良さそうなババアが「恐竜のDNAをワニに投入してハイブリッドを造ったのよ」「造ったはいいけど逃げられちゃった。でも恐竜の体内にはGPSが埋め込まれているから大丈夫よ」。その時私の脳裏で「GPSを逆手に取った恐竜のアンブッシュ」「真っ先に警視庁出身の隊長が踏みつぶされ、他の隊員も心電図と共に死んでいく」といったデジャブが全米オープンされたが幸いにもそれは杞憂に終わった。

 

 主人公は火山学者のおっちゃんで3人の調査員と共にハワイに調査活動をしにくるという設定だが、これは忘れてかまわない。本作において火山どうのこうのの設定は全くもって生かされていないからである。特に何の個性も無い主人公とその仲間たちは前述のババアとババアの雇ったハンターとトゥギャザーする。その後はババアが食われたり調査員が食われたりする。

 

 やがて恐竜は観光客の集まるホテル敷地内へと侵入する。それを止めるべくハンターは銃火器を再編成し、主人公にもショットガンを手渡す。ここで主人公が一言。「大勢の前で銃とかヤバくね」事ここに至っての発言に対しハンターはそんなこと言ってる場合かとケツを叩く。全くもって正論である。なんでハンターの方が主人公してるのか。

 

 幕引きは、プロパンガスのある所に恐竜をおびきだして銃でガスを引火させて一件落着!、である。この際主人公(主人公じゃない)がガス爆発を火山噴火に例えてフヒフヒ笑っていたが、噴火して漏れ出ているのはお前の脳みそだと指摘したい。

 

 さらなる本作の減点ポイントは、恐竜の捕食シーンが冗長でグロいというところである。ただグロいだけならまだしも長い上にワンパターンなのである。部分的に映る恐竜、食われてる人、血糊、悲鳴、ぐちゃぐちゃ音。これがインターバルトレーニングの如く繰り返される様は飽きるを通り越して苦痛である。尺稼ぎのためだろうか、道歩いてただけのオッサン1人が食われるのにも30秒ぐらいウギャアアア的なシーンを流すのは勘弁頂きたい。

 

 

総合評価・星1つ(神が憐れむレベル)

★☆☆☆☆

 

以上