ワンコイン・ムービ-レビュー

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モンスター・フライト

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あらすじ

「猛獣(ネコ)」

 

 本作のストーリーは残念ながらアナルファックである。「観光客が離島から化石の断片を機内に持ち込んだ。その化石は絶滅動物のもので機内で復活し人々を襲う」。化石の断片がどうやって生命体になりえるのか。そんな簡単に絶滅動物が復活するなら琥珀から血を集めていた某ハモンドはただの阿呆ではないか。

 

 復活して乗客を襲う絶滅動物のビジュアルも膝の上に乗っかる大きさのネコレベルであり全く怖くない。よって本作に救いを見出すためには登場人物の魅力に迫る必要がある。

 

 まずはファーストクラスに席を取った白人のオッサン。襲撃が起きてから、乗客が皆で固まって行動しようと話を進めていると彼は「こんな所にいられるか!俺は妻とファーストクラスに引きこもるぞ!」と叫んで別行動をとる。ああ死んだなこのオッサン、と思ったのもつかの間、襲撃を受けたのは彼ではなく彼の妻。ファッキュー夫。さらにこのオッサン、早く着陸しろと喚いたあげくパラシュートを強奪し、「こんな所にいられるか!俺は雷雨の中、高高度降下で脱出するぞ!」と特殊部隊でもできないことを叫んでネコに殺された。なおその際に妻も巻き添えでとどめを刺され死亡した。Fuck you husband。

 

 化石を持ち込んだ青年も逸材である。彼は韓国の服屋の店員みたいなオーラを放つお兄やんである。「僕が責任を取るんだ!」と覚悟を決めネコとタイマンを張り、ビビって腰を抜かして叫び声をあげる大活躍をする。なおその叫び声を聞いた彼の妹が現場に駆け付けネコに首を攻撃された。Fuck you brother。

 

 悪天候の中、飛行機が急降下してトランクが転がってきた超ヤベェ!というド迫力シーンや、乗客の1人とCAが都合よく偶然顔見知りで飛行中に便所でおセックスといったサービスシーンも本作のクソ魅力の1つである。なおCAの乳首が無駄に赤くて梅干しのようになっている点は見逃せない。おそらくはエロスを狙い「ピンク乳首にメイクしたろ!」とか考えたんだろうが限度というものを考えて欲しい。エログロ作品を否定する気は無いが、梅干しはエロくないし何より本作はグロくない。

 

 なんやかんやでネコは機外に放り出され、エンジンに巻き込まれて死ぬ。バードストライクって聞いたことないんですか監督。

 

 本作の救いは映像が綺麗な点である。そのおかげでなんとか本作は世界丸見えテレビ特捜部の再現VTRレベルの作品には仕上がっている。もう2度と乳首を梅干しにしたりしないよ。

 

 

総合評価・星2つ(500円の価値無)

★★☆☆☆

 

以上