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ワンコイン・ムービ-レビュー

ワゴンセール等で500円程度で投げ売りされている映画を愛するブログ

サイボーグ・シティ

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あらすじ

「バカに技術を与えるな」

 

 クソ女8人組の強盗が善良な市民の貯金を預かる銀行を襲撃、その後に立ち寄った小汚いバーで物語は始まる。無駄に胸や尻をおっぴろげていたせいで口の臭いチンピラ親父に絡まれ、メンバーの1人が尻を触られてしまう。彼女はカスタムしたピストルで9mmパラベラム弾15発を口臭親父の心臓に叩き込み正当防衛を完遂する。するとバーにたむろするオッサン達は「ハイジョセヨ、ハイジョセヨ」と叫び出し、眼球を緑色に光らせて襲い掛かってくる。なんと彼らは遠隔制御されたアンドロイドだったのだ。青ヒゲを蓄えたオッサンや脇汗が染み出ているデブがエメラルド色の目を発光させて銃撃してくるシーンは斬新で失笑した。

 

 戦いの結果、4人は逃走に成功するも、1人は死亡、3人が捕まってしまう。捕まった3人の前に悪役ボスのロボ学者が現れて「アンドロイドに人間の意識をコピーすることで俺たちは不老不死になれるんやで」と聞いてもいないことをドヤ顔で語りだす。うっとおしい自分語りはともかくとして、アンドロイド開発の理由としてはまあ理屈はわかる。しかし彼の計画を実現させるために何故あんな小汚いバーを建設し、薄汚い無意味なオッサンアンドロイドを配置したのか。その費用対効果については理解に苦しむところである。

 

 一方逃げのびた4人は仲間を助けるべく作戦を練る。彼女たちは「そのためには軍用銃と装甲車がいるわ」とほざき、元カレの所に押しかけて脅迫と色香を使い物資を調達する。なお当然の如く軍用銃など手に入るわけも無く武器はピストルとサブマシンガン。主人公格の女に至ってはコルトSAAなる19世紀に作られた最新装備を選択している。リボルバーオセロットかお前は。なお装甲車の代わりに手に入ったのはピックアップトラックである。しかしこれについては許容範囲であろう。ピックアップトラックはアフリカの紛争地などでは軍用車両として利用されている。彼女達には是非ピックアップトラックに乗ってソマリアに行き、「この食料はアイディード将軍の物だ」とか叫びながら米兵に撃ち殺されてほしい。

 

 そして彼女たちは博士の研究所に侵入するべく突入するが、研究所の入り口はスーパーマーケットに偽装されており、そこには普通の買い物客型アンドロイドが配置されていた。だからその配置に何の意味があるというのか。何故スーパーマーケットなのか。そんなことはもうどうでもいい。買い物客たちの目が緑色に輝く。中でも年金暮らしっぽい白髪のお婆ちゃんがハンドバッグからMP5をファストドロウして突貫してくる様は一見の価値がある。その姿はオバマケアなど不要であることの何よりの証左であろう。

 

 地下では再び博士の聞きたくも無い説明がなされる。「アンドロイドには核爆弾が搭載されていて、俺の指示があればドカンといくで。アンドロイドは3,500体製造されていて全米に散らばってるんやでゲヘヘ」である。不老不死とはなんだったのか。お前は一体なにがしたいんだ。しかしもうどうでもいい。女クソ強盗達は銃撃戦で勝利。博士の切り札である巨大ロボットもバズーカ1発で消し飛ぶ。その後博士は女強盗のボスの引き抜いた手榴弾のピンを見つめて「オーマイガー」とか言いながら死ぬ。

 

 強盗とバカ博士の相撃ちでハッピーエンドかと思いきや、全米で残っていたアンドロイドが爆発。オイオイオイ死ぬわアメリカ状態であるが特にオチは無い。全てを虚空に投擲した素晴らしいクソ映画である。

 

 

総合評価・星3つ(500円の価値有)

★★★☆☆

 

以上

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ソーラー・ストライク2012

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あらすじ

「親方!空からオッサンが!」

 

 スーパーノヴァとかいう星の爆発の衝撃で地球がヤバいということが判明する。これに対処するのは主人公であるアメリカのオッサン科学者を含む3人。残り2人の内1人は「共産党が最高なのよ」と内ゲバの火種を燻らせる中国の女科学者。もう1人は頭頂部がつるっパゲでサイドにチン毛を接着したようなモダンな髪型のロシアジジイである。3人は「ヤベェよヤベェよ」といいながらパソコンをカチャカチャする。

 

 しかし手は動かすものの事態は一向に進展しない。「ヤバい」しか言わない彼らの知性からはSFのえの字も感じ取れない。彼らのその様は例えるならば、自分に振られた仕事は片付いたけどそれを言ったら追加の仕事を振られるから適当にExcelをカチャカチャやってるリーマンの如しである。

 

 とは言いつつも流石は科学者。彼らはついに解決策を見出す。それは「地球の磁気圏で核ミサイルを起爆させ分子間相互作用で核防御雲を創る」というとても精密に構築された理論武装であった。この理屈の意味が私には全くわからない。己が知性の乏しさを恥じるばかりである。何故私は法学部なんぞを卒業してしまったのか。もしもタイムマシンがあるならば私は迷うことなく核防御学部に進学して地球を救う道を歩むだろう。

 

 そして科学者3人は核を起爆させるためにスペースシャトルを操縦して宇宙ステーションへと旅立つ。なお彼らは肉体的・精神的な訓練は受けていない。宇宙飛行士というエリートを舐め腐った特攻精神は旧日本軍を彷彿とさせる。案の定彼らのシャトルサンダードルフィンの様に穏やかに離陸する。「軌道に誤差が生じたぜ!」「機体が衝撃でぶっ壊れるぜ!」とかいいながら結局「大丈夫だぜ!」で乗り切るのは精神力のなせる業なのだろうか。

 

 宇宙ステーションはスーパーノヴァの影響でシッチャカメッチャカ。唯一生き残った主人公が核の起爆装置を起動。我が身を犠牲にして地球を救ったのだ…。物語はこの様式美で幕を下ろすかと思われた。

 

 しかし主人公のオッサンは何故か無傷で地球に生還している。意味がわからない。まず彼は「ボロボロの宇宙ステーション内で」「スーパーノヴァの衝撃を受けながら」「核兵器の中心でそれを起爆」したのである。それだけではない。彼は宇宙服すら着ていなかったのだ。100億歩譲って彼が宇宙空間でダメージを受けることが無かったとしよう。問題はその後、彼は生身の肉体で大気圏に突入して母なる大地に衝突しなければならないのである。ギガブレイクを耐えきったクロコダインですら瞬時に燃え尽きそうなこの条件をオッサンは軽々とクリアして笑いながら家族と抱き合うのである。このオッサンの防御力は一体何なんだ。もうこっちも笑うしかない。

 

 星の爆発、スーパーノヴァ。宇宙というものはまだまだ解明されていない恐ろしい世界である。しかしながら真に恐ろしいのは人間ではないか。陳腐な結論であるが、ラストのオッサンサバイブを見た後ではこれ以上の感想は絞り出せない。

 

 

総合評価・星2つ(500円の価値無)

★★☆☆☆

 

以上

エイリアン・アルマゲドン

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あらすじ

「ゲロ(直球)」

 

 ある日ある時、エイリアンが地球を攻撃する。この序盤のシーンは力が入っていた。エイリアンが装着しているパワードスーツは土色の武骨なデザイン、エイリアンの攻撃機からは激しい対地攻撃が行われる。しかし本作で多少なりとも見どころがあるシーンはここだけである。

 

 上映時間の大半は捕らえられた地球人数名が狭い部屋の中で過ごすシーンである。彼らの会話の内容はとてもエスプリが効いている。「私の娘は生きてるのよォ」とヒステリーを起こすオバサン、死んだ目でボーっとしている坊主頭の黒人、エロそうな顔した白人男、彼らの特に意味のないおしゃべりは場を大いに沸かせること受け合いである。

 

 さらに素晴らしいのは、この部屋の公衆衛生概念である。部屋の隅にはおまるが1個。彼らはそこで男女平等に汚物を投入する。特に美しいのはエロそうな白人男であり、彼は屁をこきながらブリブリブリ、ボチャンと下痢を連射する。それだけではなく彼はエイリアンの出してきた食事にやられてゲロまで吐く。SF映画だと思っていたら糞尿とゲロのシーンを見せられて、一体俺は3連休に何をやっているんだと絶望を覚えたことは否定できない。

 

 しかし悲劇は連鎖する。何故か役者や音響がこの場面にやたらと力をいれているのである。特にそれはゲロシーンで顕著である。「ヴォエエエエエエ」だの「ゲヴォォゥォォォ」だの夢に出てきそうな勢いで延々とこれら快眠ミュージックを聞かされるのである。例えるならばこれは聴覚に対するスターリンオルガンである。

 

 やがて生き残った連中と女科学者が合流して部屋から脱出するのだが、その過程はMerdeの一言である。軍事用パワードスーツを着込んだエイリアン兵士が、女の細腕で振り下ろされた角材で倒されてゆく様はもはや喜劇である。そして脱出に成功。エイリアンを倒すためにはどうするかを協議する。

 

 女科学者は「対エイリアンウイルスを持っているからそれをヒステリーおばさんにブチこんで、ボスのエイリアンにおばさんを食べさせてやっつける」とか訳の分からんことを言い出し、皆がそれに同意する。あえて私は何も言わない。もう、何も。

 

 その後は計画通りボスエイリアンにウイルスが効いて地球人が勝ってイエーイである。なお、ボスエイリアンに食われたヒステリーおばさんの死体が無意味にアップで写されていたのは一体何の目的があったのか未だにわからない。体のあちこちを噛み千切られて下半身はズタズタ、上半身はろっ骨や内臓が露出している。誰が得するんだこんな映像。

 

 なおエイリアンの正体は火星人である。地球に攻めてきた理由は「火星人は共食いで生きてきたんだけど、もう限界で食糧問題を何とかしないといけない。だから地球人を奴隷にして食料に品種改良しようとした」という超絶理論である。宇宙空間を遠征して戦闘できる技術があるんだったら、その力を食糧問題に生かせという発想は彼等にはなかったのだろうか。

 

 本作はストーリーにヤマもオチもない糞であり、とても庇いだてできない。あげく、それでもなんとか頑張ろうとした役者や音響はゲロシーンに全力を注ぐという悲劇まで生み出している。このあまりにも悲惨な光景。そろそれ辛い。わたしの 意識も もももたな る。

 

 

総合評価・星1つ(神が憐れむレベル)

★☆☆☆☆

 

以上