ワンコイン・ムービ-レビュー

ワゴンセール等で500円程度で投げ売りされている映画を愛するブログ

スカーレットダンサー

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あらすじ

「浮気相手をはしごして遊ぶ」

 

 本作はフランス製の映画である。「だったらどうせ浮気モノのポルノなんだろうな」と偏見丸出しでDVDを挿入した私の愚かな推測に迎合するかの如く、本作は確固たる浮気モノのポルノであった。

 

 オッサンAはダンス教室に侵入してマドモワゼルαとマドモワゼルβを相手に二股をかける。どっちを本命にするか迷っちゃうなあゲヘヘという中年親父のネットリしたオーラがモニタを被膜する中、オッサンBはマドモワゼルγと純愛を育もうとする。もちろんマドモワゼルγはオッサンAの毒牙にかかり官能の渦の中に。ブチ切れたオッサンBはオッサンAに拳銃を突き付けるも、天誅を下す直前にマドモワゼルαとマドモワゼルβに木製バットでタコ殴りにされる。ラストではオッサンAが「次に珍棒を突っ込むべき女はどれか」と考えていたら、急に女から刺されたらどうしようコワイヨーと勝手にビビりだしてヘタレエンディングである。

 

 ポルノシーンについては特に語るところも無い。定点カメラでオッサンとマドモワゼルが腰を振る画面が交互にインサートされるだけの映像集。デビッド・ベッカムの嫁さんみたいな顔をした女優が性器を突き出すように腰をグラインドする動きから何とも言えない不気味さを感じたがそれぐらいである。

 

 オッサンがダンス教室に通う女生徒を漁っていたというだけで、もちろん本作はスカーレットでもダンサーでもない。量産型のゴミポルノであることは間違いないのだが、1つ擁護はしておきたい。脳みそが珍棒で出来ているオッサンAは何者かに嫌がらせをされまくる。これに伴う犯人は誰やねんサスペンスが盛り込まれている点についてだ。もちろんその質は全くもって高くはない。しかし、おっぱいとおしりで89分ごまかそうとするポルノが多数を占める中で、曲がりなりにも平行線としてストーリーテリングを試みて、稚拙とはいえそれを完結させている点は見逃してはならないと愚考する。

 

 「エロシーンにちょっと普通の小芝居を挟めば評価対象かよ(笑)」と考える読者もいらっしゃるだろうが、私が今までレビューしてきたポルノの数々を思い返せるなら思い返してほしい。それらに比べればまだマシ。非常に低い、ウンコか下痢便かというレベルの争いではあるが、本作はまだマシな部類のMerdeである。

 

 

総合評価・星2つ(500円の価値無)

★★☆☆☆

 

以上