ワンコイン・ムービ-レビュー

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ターミネーター・プラネット

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あらすじ

「101分間大便カラーを眺める」

 

 パッケージは吠える。「女性型アンドロイドの未来をかけた戦いを描くSFアクション巨編!!ミュータントが支配する惑星に降り立った、人類最後の希望。それは、人間の心を持った美しきターミネーター=処刑人。失われた未来をかけ、最後の戦争が始まる。」。わずか100文字+αのコピー全てが断固とした嘘によって塗り固められている事実にはもはや軽蔑を通り越した崇敬の念すら感じさせる。

 

 『アンパンマン』のホラーマンと『三国志』の諸葛瑾を足して3で割ったような複雑な顔面の女優が演じる女ターミネーター。周囲は彼女を評して「クルーザー級のサイボーグだ・・・」などとほざくがその意味の分からんオリジナル判断基準が製作陣のマスターベーションでしかないことは自明である。そんな彼女の活躍は辺境の惑星に駐屯する練度の低い軽装歩兵を相手にメンチを切るだけである。もちろん彼女は人類の未来をかけて戦っているわけではないし、人の心を持っているわけでもない。

 

 女ターミネーターが連れてきたオッサンは人体改造のエンジニアだった。彼に対して所長は言う。

 

所長「愛人が俺に振り向くように改造してくれ」

エンジニア「愛人だけ改造しても意味ないから所長も改造しましょう」

所長「それはナイスなアイデアですね」

<改造終了>

エンジニア「所長の意思は俺の思うままになるよう改造してやったぜ」

所長「マジかよ(ゲームオーバー)」

 

 この流れを見ていてこいつらマジモンのバカじゃねえのかと思わない地球人は存在しないだろう。実に悲しい映像である。

 

 映像といえば、本作においては黄色の色調補正がこれでもかとばかりに用いられている。荒漠な辺境の大地を表現したかったのかもしれないが、本作の大半は室内において撮影されている。したがって、黄色ビンビンの映像はさながら大便器にたゆたうウンコ水の如き圧巻の映像美を持って視聴者の不快指数をオーバーブーストしてくれる。いくら本作がウンコ映画だからといって発色までウンコに似せる必要はあったのだろうか。歴史による検証が待たれるところである。

 

 

総合評価・星1つ(神が憐れむレベル)

★☆☆☆☆

 

以上