ワンコイン・ムービ-レビュー

ワゴンセール等で500円程度で投げ売りされている映画を愛するブログ

アマゾネス★プリンセス

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あらすじ

「おっぱいは 自然がいちばん」

 

 アホみたいな露出過多衣装を着たメスブタが小道具の刀をブンブンする本作を世界史の教科書に印刷させた罪状は1つ、それは細かく割りすぎたカットに起因するテンポの悪さである。普通ならシーンA→シーンBと流れるところを、シーンA①→シーンB①→シーンA②→シーンB②・・・とやらかしていくその様は実に戦力の逐次投入である。軍事用語なんかわかんねえよという方には、テレビでVTRをぶった切ってブチ込まれるひな壇芸人の驚いてる顔や泣いてる顔のアップの連続斉射が本作だと言えばご理解いただけるだろうか。

 

 それでも何とか本作が500円玉と同じ重みを保っているのは何故だろうか?それは本作が正々堂々と、頭の悪さを隠さずに勝負に出た美徳に見出せる。

 

 何の説明もなくナチュラルに「異界」「ゲート」「悪魔」といった概念を正面突破させようとするそのツラの皮の厚さは「差別の何が悪いの?」と言いながら黒人の運転する車に空き缶を投げつけるホワイトトラッシュの様である意味清々しい。

 

 モニタを彩る運動。それは棒立ちの女が腕をグルグル振り回したりオッサンが無駄にでかいライフルのおもちゃをビューンビューン撃つというユートピアである。これをアクションと呼べる日が来たならば、その時ラジオ体操はオリンピック競技になっているだろう。

 

 女性キャラは脱ぐ。無駄に脱ぐ。黒のランジェリー姿でビームを出したり剣を振るったり。これをセクシーと捉えるか魔界村の劣化版と捉えるかで国連安保理は紛糾するだろうが、私はセクシー派を擁護したい。何故ならばカメラが乳をロックオンして離さないからだ。もちろん乳は豊胸ではない。テキトーにエロを煽るなら足だの尻だの腰だの撮るべき対象はいくらでもあったはずだ。しかし本作は乳に対してアホみてーに視線を投げかける。シリコンではない、純自然の乳だけを見ていればいいというその原理主義に一本のスジを感じつつ星を贈りたい。

 

 

総合評価・星3つ(500円の価値有)

★★★☆☆

 

以上