ワンコイン・ムービ-レビュー

ワゴンセール等で500円程度で投げ売りされている映画を愛するブログ

ダークネス・ビギンズ

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あらすじ

「尻軽オヤジのボクササイズ」

 

 「ファイターには3つのタイプがある。1つはハッタリをかますタイプ。2つは向こう見ずなタイプ。最後は高度に訓練されたタイプだ。最後のタイプはまずいない。殆どは1つ目か2つ目のタイプだな。」

 

 作中で主人公の師匠が語った言葉だ。まったくもってその通りだ。高度に訓練されたクソ映画に出会うことはまず望めない。本作もそうだ。パッケージで盛大にかまされるハッタリ。本作の練度については察してもらいたい。

 

 ブルジョワの主人公(男)は婚約者の女性を深夜の草っぱらに連行し愛を語っていた。そこにチンピラトリオが現れ主人公をタコ殴りにして婚約者をレイプした後に殺害する。入院中の主人公に対して弟が「復讐しようぜ!バットマンだって超能力は持っていない!金とテクニックを持ってるだけだから大丈夫!」と文脈の分からない説得をぶちかます

 

 しかし主人公はそんなラリった弟の言葉に感化され復讐を決意する。たまたま入院した病院にいた理学療法士が彼の師匠となり格闘のトレーニングを積んでいく。そして散発的にヤンキーやチンピラをどつきまわす映像が逐次投入される。

 

 そして主人公は新しい恋を見つける。婚約者レイプ殺人事件の捜査担当となった女刑事と。ちなみに彼女とは大した接点はないにも関わらず、彼らは音速で同棲する。「その笑顔が僕を救ってくれた」とは主人公の弁であるが、本作において女性の笑顔が効果的に表現されたシーンを私は知らない。

 

 そもそも女をレイプされて殺された恨みを晴らすために復讐の鬼と化したはずの人間がマッハで別の恋を見つけて腰を振るという行動はどうなのよと叫びたい。

 

 ラスボスのレイプ犯のキャラがブレまくっているのも気になった。彼は敵対する相手を攻撃する際に手段を選ばない。複数で襲い掛かるわ、銃を使うわ、まるでフレイザードのような外道である。

 

 しかし彼はなぜか終盤で唐突に武器を捨て素手でのタイマンを選択する。主人公を指して「人生を懸けて戦える奴を探していた」とは彼の弁であるが、散々汚い手を使った果てのこの手のひら返しを正当化するだけの言霊は、そこに宿っていない。

 

 

総合評価・星1つ(神が憐れむレベル)

★☆☆☆☆

 

以上