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猿の復讐 ISLAND OF THE APES

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あらすじ
「尊猿攘夷運動(対パリピ)」

 

 主人公は浮気性の彼氏に気をもむ悩み深き女性である。彼女は彼氏含む総勢5人でヨットクルージングに出かける。5人の内訳は主人公、マッチョ(彼氏)、アゴヒゲ、デブハゲ男、ショッピング大好き女である。


 パリピの船上、そこではアハーンウフーンなウェイウェイシーンが挿入されると思っていたが、本作はその想定を華麗に裏切ってくれる。クローズアップされるのはデブハゲである。彼はタイタニックよろしく船首にそびえ立ち、腹に美しく蓄えられた無様な脂肪をブルブルと震わせる。それだけでは飽き足らず、彼はパンツをTバックの様に食い込ませてケツを躍動させる。インスタ映えに迎合しないこの前衛的スタイルを鑑賞していると、ヨットは無事に岩と衝突して沈没、メンバーは無人島へと打ち上げられる。


 GPSの座標には無い島。無事だった通信機で助けを呼ぶも冗談扱いされてしまう。命の危機が迫る状況下で、主人公はマッチョの浮気癖をなじりだす。このタイミングでヒステリーかよと思っているとマッチョもマッチョで「実は君との結婚を考えていたんだ」とほざきだし、2人は岩の上で婚約する。実にサバイバルである。


 婚約から一夜明けるとマッチョが消えていた。残されたのは血痕。それは森へと続いていた。ハゲデブは「捜索で2次災害が起きたら大変だから救命ボートで脱出して助けを呼ぼう」と提案するが、主人公とアゴヒゲはそれを拒絶。ナイフとグロック拳銃で武装して森へと進む。もちろんなんでグロックなんか持ってんだなどとは考えてはいけない。


 森の中を歩いているとショッピング大好き女がキレる。「マッチョなんかもうどうでもええわ!ワシは帰るんじゃ!」。その瞬間彼女はロープトラップに引っ掛かり、謎の猿により殺害される。彼女を助けるべく、その後を追いかけたデブハゲや、逃亡を図ったアゴヒゲも同じ運命をたどる。時を同じくして、囚われの身となっていたマッチョも殺害された。


 1人残った主人公。しかし彼女はなぜか殺されない。襲われて巣まで連行されたり、そこから脱出後に追跡を受け、完全包囲されるまでに至っても彼女は何故か無事なのである。理由は不明。政治学行政学など学ばなくとも、説明責任って大事だなということを学ばせてくれる、やはり映画は素晴らしい。


 海岸までたどり着いた彼女は奪われた救命ボートを取り返すために、突然取り出した緑の変な乳液みたいなのを全身に塗りたくり女子力を底上げする。そして始まる探索。ボートを取り返した後、猿に追撃を受ける。投げ飛ばされ気を失った彼女は猿による手マンを喰らう。まさに野生。これこそが本場のセクハラである。山口メンバーよ、これが鉄腕だ。これにブチ切れた彼女は、その場にちょうど偶然都合よく置いてあったマチェットで猿の首を斬首。無事ボートで逃げ出しましたとさ、めでたしめでたしである。


 ご都合主義というか多分途中で考えるの飽きたんだろうなと思われる主人公と猿の攻防。それ以外はまあ普通。他の4人を殺すタイミングをもうちょっと考えりゃよかったのにねというぐらいしか言うことは無い。

 

 

総合評価・星2つ(500円の価値無)
★★☆☆☆

 

以上