ワンコイン・ムービ-レビュー

ワゴンセール等で500円程度で投げ売りされている映画を愛するブログ

フライ・オブ・ザ・デッド

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あらすじ

「ゾンビがパルクールしながらパリピを美味しくいただく」

 

 主人公は「こんなクソ田舎はオラ嫌だ」と都会生活にあこがれる女子である。彼女の友人たちは、夜空を見ながら「月の模様って陰毛ボーボーのマンコみてえだな」と芸術眼をひけらかすバカや、「全裸でプールに飛び込もうぜベイベー」と女子を誘ってドン引きされるバカなど、知能指数の高さが見て取れるメンバーが勢ぞろいである。

 

 やっと引っ越しのめどが立った。主人公は賃貸物件の保証金を支払うため、童貞のアフロをたらしこみ、彼をアッシー化することに成功。友人のパリピと総勢6人でシカゴへ行く。しかし童貞のオンボロ車は途中で無事オーバーヒートする。そこに通りかかった貨物トラック。運転手のオッサンはパリピを積んでシカゴまでいってやるぜと快諾する。

 

 人様のトラックに乗っての道中、パリピたちはヤクと酒を飲みながら「ブッチャケトーク!ウェーイ!」と調子に乗る。礼儀という概念をフルスイングで投擲しウェイウェイしていると、トラックは何かわけのわからん廃墟の食肉工場に到着する。

 

 なんやねんこれどないなっとんねんと皆がいぶかしがっていると、すんげえ身体能力のゾンビが天井から壁から襲い掛かってくる。襲撃の結果、パリピ6人の内3人がわずか4分でバラバラにされる。「出会って4分で分解」。アリスJAPANに商品化を提案すれば、一部のニッチ需要を開拓できると愚考するがいかがなものだろうか。

 

 その後も襲撃は続き、童貞もバラバラにされビッチは連行される。1人残された主人公。彼女はゾンビ軍団から必死の逃走劇を繰り広げ、ガスタンクでトラック運転手のオッサンを撲殺するなど善戦する。しかし迫りくる包囲網。周囲を取り囲まれもう逃げ場はない。もう終わりや、と覚悟した瞬間、彼女の潜在能力が目覚め、凄まじい跳躍力で包囲網から脱する。

 

 そこにゾンビ達の親玉的な熟女が現れる。「貴方には力があるの。私は貴方みたいな子達を救ってきたの。そして主にヤク中の人間をここにおびき寄せて狩りの訓練をしていたのよ」。血と新鮮な肉が彼らの生存に必要だから訓練しているというのが彼女の言い分らしいが、もうちょっと何とか脳みそつかえんのかあんた。血は輸血パックで十分だし、新鮮な肉なら動物の生肉でええやろと。どうしても人肉がいいというなら北朝鮮に行って、あの無駄に太ってるカリアゲをハンティングして食えばいいだろ。あんなのがノーベル平和賞を取らないように先手を打つという意味でもぜひこのプランはお勧めしたい。

 

 さあ、仲間になるのよという熟女の勧誘をシカトして、主人公は連行されたビッチを助け、都合よく落ちたライターがガソリンに引火した瞬間を狙って脱出する。熟女の勢力圏を逃れて一安心。しかしホームレスのオッサンがビッチをレイプしようと襲い掛かる。主人公は再覚醒し、ホームレスの首を噛み切って殺害してしまう。これからどうなってしまうんやろ的な空気が流れて映画はFinである。

 

 本作はとにかく最後までゾンビが暴れまくる。アクションが続く分飽きがこないともいえるが、単調とも捉えられる。一長一短である。ゾンビの存在についての設定が浅いのも気にかかった。まあ本作は、深いところを気にせずにパリピが死ぬところを楽しむ映画だと割り切るのが正解だろう。パーリーピーポーに親を殺された人なら本作を笑いながら視聴できるであろうことは予測できる。

 

 

総合評価・星3つ(500円の価値有)

★★★☆☆

 

以上