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バイオ・アマゾネス2 オオカミ姉妹

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あらすじ

「この映画の70%はシリコンの乳です」

 

 ある日、主人公(女)のルームメイト(女)が変な協会から招待状をもらう。ルームメイトは、その協会がどんな活動をしている団体なのかを調べることもせずに出発する。その道中でルームメイトは狼によってズタボロに切り裂かれる。そのグロさは凄惨の一言である。鋭利に切り裂かれたGパン、上着、シャツ、ブラジャー。なぜかパンツだけは切られない。ルームメイトはパンツ一丁で森の中を走り回って行方不明になる。ここまでの映像を観た段階で私の脳内ブレーカーが落ちたことは察して頂きたい。

 

 主人公はルームメイトを探すため、道中の保安官事務所を訪ねる。応対した女保安官は「民間人に捜査状況は教えられない。」と正論で応じて主人公を追い返す。それでも主人公は諦めない。彼女は男性の保安官助手を色気でたらし込み、SEXによる情報収集を行うことに成功する。なおプレイが行われたのはガラス張りで外から丸見えの保安官事務所内である。この行為が市民に見られた場合、法執行機関の信頼と威光が福岡県警の様に上昇することはIt goes without sayingである。

 

 さらに聞き込みの結果、「協会は頭のおかしいヤク中の金持ちの集まるところ」というステキな情報も手に入る。ついでにモーテルでラテン系のカップルがSEXした後に無意味に殺されるシーンも挿入される。

 

 協会を訪れた主人公は警備員に追い返されそうになるが、ブロンドの博士によって入室を許可される。しかし博士は「お前さっさと帰れよ」とねぎらいの言葉をかけ主人公を追い返す。だったら最初っから入室させるなよ。

 

 主人公は女性職員の案内の下で出口へと向かうが、「あなたレズビアンでしょ?楽しまない?」と職員をたらしこむ。職員も職員で「Oh Yes」とかほざいて監視カメラの無いボイラー室でSEXをおっぱじめる。ここで主人公の知略が炸裂。「もっと刺激的なプレイはいかが?」と主人公はシートベルトらしき拘束具をどこからともなく取り出して女性職員の腕をポールにくくりつける。猿でもわかる通りこれは罠である。「私は友人を探さなければならない。だから静かにしていてろ」と、主人公は職員の口にパンツを突っ込んで声を出せないようにして探索を開始する。「パンツぐらい吐き出せばすぐに大声出せるだろ」などという輩は何も分かっていない。かといって私も分かりたくない。とりあえずパンツを口に突っ込めば人は黙る。会議などのビジネスシーンでも役立つ知識として覚えておくといいだろう。

 

 探索の結果、ルームメイトのブラジャーを発見した主人公は、保安官助手に助けを求める。彼はウエイトレスのスピード違反を揉み消すためにSEXをするという崇高な任務中にも関わらず主人公の相談にのり、協会に忍び込む手伝いをする。するとそこには変な女がいて「私は狼女になっちゃうのほほぉぉ」と叫んで窓から飛び降りる。なんとか変な女を捕まえて保安官事務所に連れていくことに成功するが、なんと女保安官も狼女だったのだ!なお女保安官は銀の銃弾を撃ち込まれて死に、変な女は助かる。

 

 ちなみに、ルームメイトは森の中の廃屋で血を抜かれて重傷を負っていた。なぜ血を抜かれていたのかは意味不明である。協会は結局なにをしている組織なのかについても意味不明である。ビバ設定。

 

 本作を総括してみよう。まずグロシーンについて。廊下の角でぶつかりそうになったときの「うわっ」レベルの悲鳴に合わせて小学校の図工で赤い水彩絵の具を床にこぼしたような血のりが飛び散るシーンは観客を昏倒させるに十分である。そして戦闘シーン。スローモーションでトンファーを振り回す主人公、叫ぶだけの狼女、ピストルの音は「トン」というモデルガン以下の迫力。

 

 上述の通り、本作は間違いなく一流の映画であることは間違いない。ただし、一流すぎて地球人ごときの知能には合わない高レベルの作品であるため、万が一本作を発見しても視聴は控えるべきであると愚考する。

 

 

総合評価・星1つ(神が憐れむレベル)

★☆☆☆☆

 

以上