ワンコイン・ムービ-レビュー

ワゴンセール等で500円程度で投げ売りされている映画を愛するブログ

BIOHAZARD デス・プラント

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あらすじ

「確信犯(バカ)」

 

 あるところに、過激な環境保護グループを名乗って調子をこいている男女5人組がいました。こいつらは親に大学の学費を払ってもらいながら、We are the Justice的な精神で自分探しのために犯罪を重ねる。その活動とやらは、ドンキで売ってそうなお面をかぶって、研究所の実験動物を開放するというシーシェパード的オナニーであった。こういう類の馬鹿がダーイシュのCMに騙されて便所掃除をさせられるんだろうなあと思うと、なんとも言えない気持ちになってくる。

 

 さて彼らの次のターゲットは、とある研究所である。ちなみに彼らはそこでどんな研究が行われているのかや、開放すべき対象の動物は何かといった事前情報収集を全く行わずに、ハンディカメラ片手に肝試し感覚でヘラヘラ笑いながら侵入する。この美しい聖戦をみた視聴者の多くは、彼らに対して「フェンスから落ちて首の骨折って死ねよ」と温かいエールを送ってくれるものと愚考する。理が伴わない行動など何の意味も無い。その点では、欧州あたりでベジタリアンの姉ちゃんがパイオツ丸出しでプラカード振り回している方がまだマシである。というかあれがマシに見える時点で大概である。

 

 しかし何という偶然か。研究所の地下にはとんでもない実験生物が存在したのだ(棒読み)。この実験生物とは、ガンの特効薬の治験により凶暴化してから封印されていた少女なのだが、アホグループのセキュリティ解除により解き放たれてしまったのである。研究所サイドも、アホグループの侵入に気づいて傭兵部隊を投入する。

 

 しかし少女の戦闘能力は非常に高い。その能力は指で相手を貫き、毒を注入して殺害したあげく捕食するというものである。近接戦闘が無理なら遠距離戦闘でいいじゃないと、傭兵たちはマリーアントワネット的思考に基づき、サブマシンガンと破片手榴弾で応戦するが、全てかわされてしまい部隊は全滅。なお隊員の1人に至っては、おペニペニから毒を注入されるという悲惨すぎる殺され方をしている。普通に殺せばいいものを、何故少女はチンポから毒を注入するという暴挙に出たのか。監督の性癖と人格を疑った瞬間である。

 

 こんなん相手にどうすんねんと思っていたら、ラストは環境保護(笑)の女が「かかって来いよベネット」的ウルトラソウルで少女を落とし穴に誘導して脱出して終わりである。素晴らしいラスト。心に残ったのは虚無だけであった。

 

 本作は全体的に見てホラー感が足りない。地下の生体実験所は、ただの埃をかぶった倉庫と変わりない。そこらへんからフォークリフトに乗ったおっちゃんが「こんなとこおったら危ないで」とか言いながら出てきてもおかしくないレベルの作り込みである。少女による殺害シーンも全然怖くないしグロくもない。少女が笑う、相手の血が出る、そこら辺の風景と一緒に悲鳴が響く。これらがフラッシュと共に連続するだけであり、スライドショーレベルの出来の良さである。多分パワーポイントでも作れるんじゃないだろうか。カプコンは本作を訴えてもバチは当たらないだろう。

 

 

総合評価・星1つ(神が憐れむレベル)

★☆☆☆☆

 

以上