ワンコイン・ムービ-レビュー

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2999年異性への旅

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あらすじ

「クソつまらん(直球)」

 

 優れた科学文明を持つ宇宙人が、繁殖による宇宙征服をもくろんでいた。彼らの次のターゲットは地球。彼らは最強のセックス戦士1名を選抜し、地球人を孕ませようと画策する。地球人の女から好意を持たれるにはどうすればいいか、そのプログラムでは「香水を褒めろ」「靴を褒めろ」「女の話は適当に相槌を打ちながら聞け」と先進的フェミニズム教育が行われる。

 

さらに地球人との性交用に人造ペニスが開発される。しかしこのブツは勃起するたびにヴィィィンとクソウザいバイブ音を発する。ドンキのアダルトコーナーで売ってるようなモンをドヤ顔で装着している姿からは天孫降臨の輝きのような「優れた科学文明」の後光が満ち溢れている。

 

 その後、主人公であるセックス戦士はアル中の女を騙くらかして結婚して子づくりに成功する。子どもができたら用はないと、主人公は妻と子どもを捨てて母星へ帰る。しかしよくわからん葛藤の末「愛は最高や!征服より共存や!」と手の平を返す。その後地球へと戻ったセックス戦士は追いかけてきたボスを射殺、夫婦は仲直りで結婚式を挙げ直す。そこで2人は幸せなキスをして終了である。なおこのキスシーンをみた宇宙人の列席者が一斉に勃起してヴヴヴィィィィィィンンンと神経に触る良質なミュージックをサービスしてくれたことは忘れたくても忘れられない。

 

 本作は文句無しのカスである。もう一度この映画を見るか、ホノルルマラソンに出るか選べと迫られたら、私はホノルルの地で這って進む事を選ぶだろう。本作には徹底してユーモアが欠けている。香水がどうの靴がどうのと同じギャグを単調に繰り返す様は、シベリア抑留レベルの不快感溢れる寒さを視聴者に提供してくれる。ラストにかけての主人公の改心についても、伏線と言えるレベルのものは皆無と言って問題無い。終盤に、唐突に、何の脈絡も無く、「子どもできた=任務終了。帰るで。→やっぱ家庭がNo1!」などと言われてもこれのどこに説得力があるというのか。

 

 本作はストーリー性が無く、売りであるはずの下ネタも低レベル。端的に言えば、幼稚園児がウンコチンコと言いながら公園ではしゃいでいるレベルの作品である。

 

 

総合評価・星1つ(神が憐れむレベル)

★☆☆☆☆

 

以上