ワンコイン・ムービ-レビュー

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アウトブレイク2014

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あらすじ

「〇〇くん、△△ちゃんに謝ってください!(追憶)」

 

 ガンに起因する複合疾患で父を亡くした娘は成人後、製薬会社で抗ガン剤の研究に邁進していた。しかし、会社は極秘で人体実験をしていた。しかし、会社は10年以上前に万能薬を開発していた。「病気が無くなったら薬が売れないでござる」との弁を残して、その事実は闇に葬られていたのだ。それら事実を知った主人公たちに暗殺部隊の魔の手が迫る・・・。

 

 結局本作は何を描きたかったのかが皆目理解不能である。それは製薬会社上層の暗部であろうか。しかし黒幕のオッサン(社長)は携帯電話に向かって喋るだけのチョイ役九官鳥と化しており、彼によって送り込まれた暗殺部隊は素人であるはずの主人公たちに翻弄される。

 

 病と闘う高潔な女主人公を描きたかったのだろうか。しかし彼女は会社の悪行を知るとヒスを起こしてわめき散らし、抑えに入った彼ピとバトル勃発状態に陥る。ここからどのような強さを見出せばいいのかは私の知能レベルでは思いつかなかった。

 

 ならば、意図などという見えないものではなく目に映ったものをそのまま受容するべきなのだろう。その境地の果てに映ったセカイは、“偶然悪いヤツの悪行を見つけた陽キャがその場の空気でそれを告発する”というものである。それはかつて義務教育を経験させられた者たちが通り過ぎた空間ではなかろうか。そう、本作は小学校の帰りの会が描く数直線をマイナス方面に直進している。

 

 「感染×暗殺部隊の脅威」とパッケージに勇ましく踊る文面とは裏腹に、主人公たちは防護服を着ているので感染の心配がほとんど無く物語が進むという波乱万丈さも加点ポイントである。

 

 

総合評価・星2つ(500円の価値無)

★★☆☆☆

 

以上