ナイト・フロム・ザ・フューチャー 時空を越えた騎士
あらすじ
「マウントはきっちりとらんかい!」
アメリカの高校の軽音サークルでドラムを叩いてる少年が、アンプを修理中に感電する。ショックから目が覚めた時彼は、アーサー王が治める6世紀のイギリスにタイムスリップしていた!彼が持ち込んだ現代のアイテムが6世紀の人々をビビらせる!
バンドのメンバーの写真がプリントされたTシャツを見た村人は「人が服の中にいる!」とビビり、ポラロイドカメラで写真を撮られた騎士は「魂を抜かれた!」と気絶し、魔術師マーリンはレンチに書かれた<Made in Taiwan>の印字を「聖なる文字列や!」と誤読する。
そして少年はアーサー王から悩みを打ち明けられる。王は王妃との夫婦生活がうまくいっていないのだ。童貞高校生として豊富な女性経験を持つ少年は王に助言する。「女は焦らせ!時間をかけて愛し合え!香水を作ってやったからこれを使え!」。うーん謎の上から目線。説得力は絶大だ。サンキュー童貞。フォーエヴァー童貞。
その後童貞はランスロットのピンチを救い友人になったり、ギャラハッドに電気ショックを食らわせて城から追い出したりする。そうこうしていると王姉と悪い騎士がアーサー王を陥れる陰謀を企み始めた。
ラストの戦闘シーン。王に剣を向けた悪い騎士とその軍勢。これに立ち向かうはランスロット。ランスロットは一騎打ちで見事悪い騎士を討ち取る大金星。一方童貞は拾った棒きれを振り回し、そこらのモブ以下の大活躍を見せる。
その後くしゃみをした童貞はそのショックで現代に帰還する。すると彼はいきなり部活練習中の女同級生のところに乗り込み「俺のライブを聞け」と詰め寄る。完全に変質者である。女同級生はドン引き。カメラもドン引きでフェイドアウト。物語は幕を閉じた。
現代人が過去にタイムスリップして現地人相手にマウントを取る系の本作。中盤までの出来はそこそこだったのだがラストにかけての展開が尻すぼみだったのが残念だ。前半はいい勝負をするも後半で押しまくられロスタイムでオウンゴールを決めるようなサッカーが好きな方なら、本作を満面の笑みで迎えられるだろう。私は無理だった。ついでにサッカーも嫌いである。服を引っ張るなサッカー部!
総合評価・星2つ(500円の価値無)
★★☆☆☆
以上