ワンコイン・ムービ-レビュー

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ザ・ヒル

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あらすじ

「ビキニパンツ!水泳部員、漢のストリップ!」

 

 ガリ勉が川にドーピング用のステロイドをぶちまけた結果、野生のヒルが巨大化して人を襲う。この科学的かつ複雑に絡みあった重厚なストーリーテリングは、本作を一大感動叙事詩足らしめるに十分な骨格だ。

 

 さて、本作のダークヒーローであるヒルに目を向けよう。ヒル、嫌ですよね、ヌメヌメしてて。『バイオハザード0』では苦戦しました。何がマーカスだ通路に立つな!本作では迫りくるヒルの質感表現に多大な労力を割いている。それは例えるならば乾いた靴下といえるだろう。それがシャクトリムシの様に動く。人の手で動かしているのが明らかに分かる高度なアニマトロニクス技術に全米は脱肛を強いられるに違いない。

 

 ヒルによる襲撃シーンはどの様なものか?体験したいという方はまず緑色の靴下を用意して右手にはめ、その手で自分の顔面を殴ってください。本作と似たような映像が撮れるはずです。足りないのは乱射されるフラッシュとハードロックのBGMだ。コピペの様に繰り返されるこの演出はまるで金太郎飴を載せたベルトコンベアの様だ。

 

 本作の舞台はハイスクール、撒き餌は水泳部員(男子)である。彼らは引き締まった筋肉を惜しみなく自然に披露する。カメラは上から下まで部員の四肢上を舐めるように匍匐前進する。ホラーやモンスター・パニックお馴染みのエログロの精神だろうか。女のおっぱいではなく男のもっこりパンツを選んだ決断力!だから何なんだと言われれば答えようは無い。

 

 本作は中指を立てるほどの災害ではない。がしかし特に評価すべき点も全く無い。正統派のゴミクズである。

 

 

総合評価・星2つ(500円の価値無)

★★☆☆☆

 

以上