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ゾンビハンター2022

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あらすじ

「ゾンビを撃つ、だけ」

 

 「人間が戦争を捨てなければ、戦争が人間を滅ぼすだろう」。本作冒頭で引用されるこれはJ.F.ケネディの言葉らしいが、“戦争”を“本作”に入れ替えても発言が成り立つ、と言えば本作の愚かさを察していただけるだろうか。なにがゾンビハンターだチクショウ。

 

 時は西暦2022年。戦争のせいで人類はオワコンになってしまったが、まだ死滅してはいなかった。何故かゾンビだらけになった地球に降臨したのはメガネの学者とノッポのオッサン、デブのオッサンに巨乳の姉ちゃんである。彼らがしょうもないおしゃべり、下ネタや悪口の羅列、をしながらゾンビをモデルガンで撃つ。上映時間99分。率直に言って地獄である。

 

 巨乳は言う。「シャワーを浴びられないから脇の匂いがマジパネェ!」。デブは嗅ぐ。「う~ん、この脇は、シナモンの香り…」。メガネはキレる。「ボクが世界を救おうとしているのにセックスかよ!」。響くショボい銃声…、棒立ちのゾンビ…、カメラが小刻みにプルプル揺れる。登場人物の不安定な心理を表現しているのかな?いや、ただの手ブレだろう。ゾンビ系ゲームのプレイ動画をYouTubeで見ている方がマシな気がしてくる。

 

 終盤、ゾンビのこうげき!デブはしんでしまった!ノッポはしんでしまった!巨乳はしんでしまった!メガネはゾンビ化した!以上、終わり。本作は、特に観るべきところがない、正真正銘のゴミクズである。

 

 キモオタとして気になったのは巨乳の射撃術である。彼女はAK47のストックを肘の内側関節に押し付けて射撃する。ストックは肩に当てましょうと習うと思うのだが、彼女は何故わざわざ肘の故障を誘発しそうなフォームを選択したのだろうか。まあ、全てどうでもいいことだが。

 

 最後に、本作では映画『バイオハザード』の楽曲(Seizure of Power)が使用されていた。ちゃんと使用料を払っているのだろうか。楽曲盗用だとすれば、もはや、真の意味で救いようがないだろう。

 

 

総合評価・星1つ(神が憐れむレベル)

★☆☆☆☆

 

以上