ワンコイン・ムービ-レビュー

ワゴンセール等で500円程度で投げ売りされている映画を愛するブログ

ホーンテッド・プリズン

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あらすじ

「その朽ち果てた監獄には凶悪な死刑囚の悪霊が棲んでいた。息をしてはいけない。身体の中にヤツが入ってくる。魂を奪われた人間は、悪魔の操り人形にされる。地獄にさえ拒否された悪霊から逃れる術はあるのか?(パッケージより抜粋)」

 

 うぇ~い!うぇ~い!うぇ~い!こえが、聞こえる。チンパンジーかな?それともゴリラかな?いや、パーリーピーポーだ!この世において存在価値が疑われる生物ランキング上位を総なめにするハイパー頭悪い系種族の一団がキャンプへと旅立つところから物語は始まる。「ケータイは不要!没収!」と開始数分でわざとらしく叫びだすストーリーテリングは見事としか言いようがない。

 

 やがて彼らは廃墟となった刑務所を発見する。すると一組の男女が「ここで野外セックスをしましょう」と道徳的提案を発動、失踪する。それを探しに行く仲間たち。ここからは痴話喧嘩付き刑務所内ウォーキングとバックミュージック付き騎乗位セックスの2つのクソシーンを同時並行でマルチタスク処理しなければならない。非常に生産的な時間であることを述べる必要があるだろうか。

 

 ついにキャンプ場についた彼らは無事霊の襲撃を受ける。それは昔刑務所で処刑されたシリアルキラーの霊であり、対象の口から自由自在に憑依して仲間をパニックに陥れるのだ。パリピがうっわマジ半端ねぇーとか言ってるとショットガンを持ったジジイが現れる。彼は「ワシは昔刑務所の看守だったんじゃ。任せろ。」と悲壮な面で宣言する。

 

 霊に対抗するにはどうすれば?答えは霊であった。ジジイはパリピの1匹を墓地へ連れ出す。すると刑務所長の霊がパリピに憑依!完全にイケニエである。これで互角や!とばかりにバトルが始まる。小競り合いの末、霊は共に肉体を離れて空中戦を演じ始めた!

 

 暗闇に舞う粗いCGが観る者の涙を誘う。粗すぎてどっちが所長でどっちが悪霊か分からないのである。ねりけしを揉んでいるかのようなバトルがたどり着いた果てはジジイだった。2人の霊はジジイの体内に入り込み、爆発した。相打ちである。もちろんジジイは無事巻き込まれて死亡した。これで終わりかと思いきや、特に理由もなく悪霊が復活してパリピ全滅のハッピーエンドである。

 

 前半で時間稼ぎの様に流れるウォーキングセックスはいうまでもなく、霊が口から連続で出たり入ったりする呼吸法的映像からは全く怖さを感じない。ジジイ爆散のシーンなどは完全にギャグである。それでもメガネ男子が泡立て器で目玉えぐられたり、ギャルが有刺鉄線で胴体チョンパされたり、少しはまともな笑いどころがあることも事実である。

 

 

総合評価・星2つ(500円の価値無)

★★☆☆☆

 

以上