ワンコイン・ムービ-レビュー

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花婿は18歳

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あらすじ

「先生と生徒が結婚?年の差カップルが繰り広げる痛快ラブコメディ!!(パッケージより抜粋)」

 

 一組の男女に向かってハゲたジジイが咆える。「お前たちは運命の赤い糸で結ばれたカップルじゃぁぁぁ」。この時点で先行き不安なオーラを感じたが負けずに視聴を続ける。男は18歳、高校生。女は38歳、高校の校長。ジジイのお導きによって2人は結ばれるが、立場的にマズいだろうとの判断から周囲に結婚のことは伏せることにした。

 

 ところが!男は嘘がつけない特異体質だったのだ!彼は言う。「童謡を歌うとその症状が緩和されるんだ」。あるぅひぃ、もりのなかぁ、くまさんにぃ、であったぁ…、そう言って駆けてゆく彼の背中を見て思った。くまさんどころではないものに出会ってしまったかもしれない。DVDを叩き割りたい気持ちを抑えて最後まで視聴した、結論は直感が囁いた通り大敗北である。

 

 2人は森の中の一軒家(バイオハザードかよ)で暮らし、日常生活の中でチンケな愛を深めていく。なぜ深まったのか?お互いのどこが好きなの?それは全て「運命だからさ!」という印籠によって説明される。ワード1つによって思考停止と描写放棄を正当化するとは、まこと言葉のチカラというやつは偉大である。

 

 後は特に何もない。理事長が校長に見合いを持ちかけたり、変態教師が2人の家に不法侵入したり、新聞部が芸能記者と化したりする。あとは童謡を歌う。あぁるぅぷぅすぅ、いちまんじゃぁくぅ…。

 

 本編71分、特典映像10分、合わせてもたったの81分のはずなのに、地獄でバービージャンプしている気分だった。ついに俺も神に許しを請う時がきたのか、祈るならマラドーナ教がいいななどと錯乱する程度には本作は悪夢だった。しかも得るものはない。書くことがマジでないのだ。本作は童謡で半分以上構成されているといってもいい。次こそまともな映画に出会えますように。かなり本気で願って筆をおく。

 

 

総合評価・星1つ(神が憐れむレベル)

★☆☆☆☆

 

以上