ワンコイン・ムービ-レビュー

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ターミネーター・ソルジャー

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あらすじ

ジャケ買いしました」

 

 特殊部隊がテロリストや謎の敵とドンパチするという恐ろしく複雑なストーリーが本作の全てである。主人公とその部下たちは不十分な情報しか与えられずに現場に投入される。お目付け役として随行してきたCIAの女は主人公達の疑問に対して「うるせえ黙って銃撃ってろ雑魚」と優れたアカウンタビリティを発揮する。

 

 謎の敵は光学迷彩を装備して忍び寄り、レーザーガンや鉄爪で主人公達やテロリストを見境なしに攻撃し、仕留めた相手の脳を吸い取る。その正体は米軍が極秘に開発したバイオソルジャー。薬物で強化された肉体に最新の武装を施して実験してたら暴走しちゃったのである。あえてどちらかといえばプレデターじゃないのかと思うのだが気にしたら負けなので思考を転進させる。

 

 バイオソルジャーは行軍中の主人公部隊に襲い掛かり、隊員たちを次々と血祭りにあげる。しかし元は所詮人間、ライフルやハンドガンの弾丸でも普通にダメージを受ける。その度に森の中にある掘っ立て小屋に引き籠るシーンはまるで思春期の様である。やがて隊員たちが命がけで蓄積してきたダメージによりバイオソルジャーは戦力をほぼ喪失、主人公とのタイマンの末に手榴弾の連続攻撃を受けて掘っ立て小屋と共に空へと還った。

 

 本作はマッチョ達が適当に銃撃ってる凡作である。マッチョがいればいい教の信者ならまあ買ってもいいんじゃね程度の出来だと思っていただければいい。

 

 本作の優れた点はパッケージである。どこがターミネーターなんだむしろ肥満体じゃないか。シュワルツネッガーどころか微笑みデブじゃないか。しかし作中の彼はそこそこマッチョである。単純に映りが悪いだけで彼には罪は無い。昨今では個人ですらインスタ映えとやらを気にするご時世である。商業作品ならしっかりと撮らないと役者に対して失礼ではないか。私の白黒証明写真が「連続誘拐犯のようだ」と親友に爆笑された過去からこれを主張しているわけではない。映りの悪さに係る私のシンパシーではなくあくまで役者のためであることを神とニーチェに誓って筆を置く。

 

 

総合評価・星3つ(500円の価値有)

★★★☆☆

 

以上