ワンコイン・ムービ-レビュー

ワゴンセール等で500円程度で投げ売りされている映画を愛するブログ

ラストソルジャー

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あらすじ

「ズギューンドギューンバギューン」

 

 ハイテクが進歩した結果、人類はドローン警察に敗北した。主人公のアジア系親父は特殊部隊唯一の生き残りとして潜伏していたが、ある日レジスタンスの金髪女を助け、彼女と共に戦いラスボスを倒してOh yesというのが一応の筋である。本作はほぼ全てが戦闘シーンであり、脳を痛めず気楽に鑑賞できる秀作であると評価できる。

 

 近未来ということもあってか、銃にAIが搭載されていて主人公達と会話しているというのも面白い。見ていると誰でも思いつきそうだと考えるアイディアだが、自分が実際に思いつくかと言われると疑問符が付きまくる。こういう金を掛けずに演出面を強化する手腕については感嘆に値するだろう。

 

 一方敵であるドローン警察のコスチュームは正直微妙である。黒いプラ板を全身に貼り付けSM用のゴムマスクを被ったその姿は良く捉えれば無機質で不気味、悪く捉えればヘンタイである。

 

 ラスボスとして登場するドローンType2は全身赤色で腰には直垂が付いており挙句背中に日本刀を背負っている。この状況証拠から推察するに、コスチューム担当は「赤備え」についての知識を有している蓋然性が存する。

 

 序盤の人間軍空挺戦闘シーンは特に迫力がある。「俺が派手に暴れている隙に進め!」と叫び玉砕する白人のハゲや、「弾は残り少なく、兵力も敵の方が多いから攻撃や!」でドローン相手に格闘を挑む黒人のハゲなど、流れ星の様に輝き散ってゆくモブはまさに絶対可憐。ぜひとも豊田某に見せてやりたい光景である。

 

 仲間として登場するミニガンターミネーター2で元州知事がビルから撃つアレ)に搭載されているAIは「俺は聖ペトロだ!裁きの炎を食らえ!」と叫びながら銃を乱射して自爆する。私は宗教について何の知識も無いので、とりあえず本作からペトロはヤバイ奴だったという事が学べたことも収穫であった。

 

 本作については、オッサンがバリバリ暴れている姿を堪能しつつ暇があれば細かい銃器設定のアラを突っつくのが良い鑑賞方法であると愚考する。正直思ったよりマトモなB級映画すぎて拍子抜けしている。久々じゃないかな普通の映画観たの。

 

 

総合評価・星4つ(ステキやん?)

★★★★☆

 

以上