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バイオレンス・ブルー 真夏の完全犯罪

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あらすじ

「乱交」

 

 主人公は真面目に働く好青年。学位を取得し、コツコツ働き美人の婚約者をゲットする。しかし彼の出生に関する環境は複雑だった。彼の父親はヤリチンで乱交パーティが趣味という立派な性癖の持ち主で、母親はその高潔な振る舞いに「Merde!」と叫び母子家庭への道を選んだ。そして息子を育て上げて病死したのである。

 

 そんな折に婚約者が「あなたの父親に会いたい」と言う。なんのために?と主人公が問うと「将来あなたがどんな風貌になるかシミュレーションしておきたいから」「実父ならいいサンプルになるでしょ」と言い放つ。やっぱり恋愛って中身が大事だよね~とか言う人々には是非本作を見て頂きたい。

 

 そんなこんなで行きたくもない父の家に行くと「俺は仕事で留守にしている。その間は俺のベッドを使え」と書置きが置いてあった。後はひたすらセックスである。人によって感じ方はそれぞれだろうが、私はオヤジの乱交用ヤリ部屋で婚約者とセックスするなど絶対に嫌である。

 

 一通り交尾した後、2人は変なクラブでパーリーピーポーになって酒飲んでドラッグをやっていたら婚約者が消えてしまう。主人公は婚約者を探すもクラブのオッサンには追い出され、警察からは「できる限りのことはしますがねぇ、誠意というものがですねぇ…」と田沼意tugingされる。途方に暮れる主人公。そこに父親が帰ってくる。ワラにもすがる思いでアドバイスを求める主人公。彼に対し父親はその威厳をもって「そいつは男つくって逃げたんだろ」「お前より金持ちなんてここにはいっぱいいるんだからそりゃ股も開くわ」「女の頭の中は金と性欲だけ」「わかったら風俗行ってストレス発散してこい」と温かい励ましのお便りをよこしてくれる。主人公は「くたばれ」と感謝の言葉を残し父の元を去る。

 

 その頃婚約者は薬物を投与され、マフィアのクルーザーに監禁されていた。このマフィアというのがまた素晴らしい。彼はイラクで武器商人をしているロシア人で「俺はアラーによって目覚めた」とほざいてクルーザーでドラッグをやりながら乱交をしていたのである。いい加減にイスラム圏はブチ切れてもいいと思う。悪い奴はみんなアッラーと友達などというクソの様な理屈はまさしく映画界の西洋帝国主義である。

 

 ここで驚愕の真実が明らかとなる。主人公の父はドラッグの売人でこの偽アラー馬鹿とつながりを持っていた。なぜこんなはみ出たギャランドゥの様な仕事をしているのかというとそれは主人公の母が浮気したショックが原因だったのだ。つまり冒頭の主人公出生の説明は誤りで、父が乱交してたから母が離婚したのではなくて、母が浮気したから父が乱交したのである。正直どうでもいい。どっちにしても乱交だろ。

 

 父はクルーザーに主人公の婚約者がいることを突き止め、彼女を救出しようとする。しかし意識混濁状態の女性を初老の男が抱えるのはキツい。フラフラとするその動きはまるで座位の様。そこに婚約者を助けるべく主人公が突入してきたのである。主人公、完全誤解による誤想過剰防衛発動である。乱交の次は婚約者レイプかよ、と父親を殴り殺す。なお、偽アラー馬鹿は名も無きモブに撃たれて瞬殺された。

 

 ラストのチャプターでは、婚約者が「お前の暴力的本性を見たから婚約は解消やで」と言って去っていく。誤解とはいえ婚約者が犯されそうになっているところで実力行使に出ない奴なんてそっちの方がクソだろなどとは言ってはいけない。主人公は主人公で「人生は荒波だぜ」の一言で全てを片付ける始末。お前らの人生そんな軽くていいのかよ。ここまで読んでいただければわかると思うが、本作ではパッケージの様にセクシー美女が銃をもってドンパチやるシーンは無い。無いのだ。

 

 最後に1つ愚痴を書かせてほしいが、なぜ俺はいい歳こいて休日に乱交乱交とガイキチみたいに書き殴っているのだろうか。悪いのは私なのか?社会なのか?それとも乱交なのだろうか?その答えは出なかった。つか出ない方がいいと思う。

 

 

総合評価・星2つ(500円の価値無)

★★☆☆☆

 

以上