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ワンコイン・ムービ-レビュー

ワゴンセール等で500円程度で投げ売りされている映画を愛するブログ

デッドマンズ・プリズン

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あらすじ

「ショットガンの魅力、再確認」

 

 4人の男女を殺害した犯人が、警備厳重な刑務所に移送される。しかし、彼が殺した4人は、実はゾンビであり、彼自身もすでに感染していた。やがて発病した彼を源として、あっという間に刑務所内にゾンビ毒素が蔓延。刑務所は機能停止。上層部は事態を鎮静化させるために刑務所を隔離する。とまあ、これが大雑把な本作の舞台説明である。

 

 本作では、対ゾンビ戦の主力武器としてショットガンが使用される。看守たちを率いるリーダー格は、囚人に対して非常に横柄な、人格的には褒められた男ではない。しかしながら彼の危機対処能力は高く、地元警察と州軍に状況を報告後、浮つく部下達を統率して勇敢にゾンビの大群に立ち向かう。彼らがショットガンを握りしめ、生き残りを救うためにゾンビを豪快に掃討していくシーンは、本作を爽快なゾンビシューティングムービーに仕上げようとする製作者の意図を十分感じ取ることができる。しかし残念ながら、アクションで使われる効果音が俳優の熱演に応えていない。ショットガンの「ジャキッ」という闘志の装弾音、ゾンビを吹き飛ばす凄まじい銃声があってこそ掃討シーンに迫力が出るものである。しかし本作内の効果音はあまりにもショボすぎる。特に装弾音などは、中学生のエアガンレベルの寂しい響きしか感じない。音響の腕が悪かったのか、効果音そのものが悪かったのかはわからなかったが、これは俳優の足を引っ張る残念なマイナス点と言わざるを得ない。

 

 かといってあきらめるのはまだ早い。本作最大の見どころは、疾病管理センターから派遣されてきた金髪の女性職員である。彼女は犯行現場の検証にも立ち会っている。犯人が起こした事件にはゾンビ毒素が関係している可能性があることを把握している。そして犯人が違法な生体実験に関わっていた事実をも掴んでいた。しかしながら彼女は、刑務所サイドに全く情報提供を行わず放置プレイを決め込む。そのあげくのパンデミックである。「なんでこんな犯人をウチに送り込んだんだ!」と激高する刑務所長に対して、彼女は「刑務所なら暴動が起きてもすぐ鎮圧できるでしょ」とアホ面で返答する。この愚か極まる思考に看守のリーダーが反論する。「俺らは毒素なんて専門外だバカ」この後彼女が反論を試みなかったのは、彼女に多少なりとも思考力が残っていたことの貴重な証拠だろう。疾病管理センターの職員などとほざいておきながら、この女自身が疾病と言っても過言では無い阿呆の極みである。

 

 刑務所の隔離が決まった後。疾病(金髪)は、刑務所職員達に「外には絶対出ちゃだめよ」と警告しながら、自分は「事態を知らせるために外に出ないと」と協調性あふれる行動力を発揮する。事態がわかっているからこそ隔離されたんだろ、とか、電話は生きてるんだからそれで上司に報告すればええやん、といった考えが視聴者の脳裏を横切ることは確実であろうが、そんなことは疾病(金髪)にはノープロブレムである。奮闘する看守達をフル無視して屋外にひた走る。しかしながらすでに外には隔離のため戦闘要員が展開しており、疾病(金髪)はゾンビと間違われて撃ち殺されてハッピーエンドである。

 

 最後に一言。本作では、ゾンビ化の過程において、口から大量の血を吹き出すのがお決まりのシーンになっている。従って嘔吐恐怖症の方が本作を視聴することは避けた方がよろしいかと考える。

 

 

総合評価・星3つ(500円の価値有)

★★★☆☆

 

以上