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ワンコイン・ムービ-レビュー

ワゴンセール等で500円程度で投げ売りされている映画を愛するブログ

アンダーカバー

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あらすじ

「えん罪を着せられた夫の無実を証明するため悪に立ち向かう妻」

 

 主人公の夫は環境関係の会社経営者であったが、とある証券会社のマネーロンダリングに利用されたあげく、詐欺・横領・殺人の濡れ衣を着せられて刑務所にぶち込まれる。なんとか夫の無実を証明しようと、主人公である妻は新居を担保に入れて保釈関係の総合業務を営んでいるオバチャンに助けを求める。

 

 このオバチャン、「危険な一線は越えない。それが私の主義なの。」とドヤ顔をかますくせに、主人公が「お願ぇしますだ」と頼み込めば22世紀のロボットのごとくご都合主義の機器を提供して主人公を積極的にバックアップする。「主義」とはそんなに軽い言葉であったのだろうか。そういえば何かの本で左翼が右翼に、右翼が左翼に転向することは珍しい現象ではないと書かれていた記憶があるが、このオバチャンもそれと似たようなもんなのだろうか。

 

 それにしてもこのオバチャンのバックアップは実にお粗末と言わざるを得ない。主人公が証券会社に潜入するためにオバチャンが施した対策は、髪の色と服の趣味を変えただけ。潜入捜査というものを馬鹿にしているとしか思えない。仮にこのような方法で南米あたりの麻薬カルテルにでも潜入してみたら30分もたたずに神の元へ旅立てるだろう。潜入後に「情報を手に入れるためには幹部の指紋認証が必要なの」と言われればオバチャンは「グミに幹部の指紋をくっつければOKよ」とセキュリティ業界をコケにした発言で主人公を助成する。

 

 さらに証券会社の元締めである黒幕も問題である。作中ではイケメン扱いされているがどうみてもただの中年太りの脂オヤジであり、加えてエロオヤジである。彼の発言や行動から経済犯罪者としての狡猾さや知性は全く感じられない。彼はひたすら主人公に「なあ、スケベしようや」と性交を迫るのみであり、もはや人間としてのプライドすら大気圏外に消滅しているがごとき高潔な悪役である。ラストはエロオヤジが主人公をレイプしようとしているところにオバチャンとFBIが突撃してラスト。夫は無実でよかったねエンドである。

 

 全体を通して本作を眺めると、話の流れに緩急が無い。夫が捕まったわ→業者に頼むわ→潜入するわ→バレたわ→やっつけたわ、と単調な平坦道のウォーキングの様な作品である。あげく何故夫が陥れられなければならなかったのかという重要な説明が完全に抜け落ちている点について見逃すことはできない。残念ながら総合的に勘案して、本作から特に優れた点は見出すことはできない。

 

 

総合評価・星2つ(500円の価値無)

★★☆☆☆

 

以上

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