読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ワンコイン・ムービ-レビュー

ワゴンセール等で500円程度で投げ売りされている映画を愛するブログ

サイボーグ・ソルジャー

f:id:public-technocut:20160321205132j:plain

あらすじ

ナチスのサイボーグ兵VS米軍特殊部隊」

 

 

 本作のストーリーは至極単純明快である。米軍特殊部隊がナチスの極秘研究所の爆破任務を受け出撃、研究所で生み出されたサイボーグ兵と激しい戦闘を繰り広げる、筋はそれだけである。サイボーグ兵は隆起した筋肉を持つ巨体により銃弾を全く受け付けない。右腕に装着した機関砲や、相手を黒こげにする電流攻撃など攻撃パターンも豊富である。戦闘シーンの連続は飽きがこない。

 

 主人公である部隊長が率いる隊員たちは一芸を持った素行不良者で構成されている。彼らは各々射撃、格闘、変装、運転といった技能を有しておりそれなりにキャラ立ちしている。そこにイギリス軍のベテラン軍曹や現地で遭遇したフランスのレジスタンスたちも加わる。敵方の登場人物も負けてはいない。サイボーグ兵を開発したロイド眼鏡マッドサイエンティストは「戦争に勝つのが目的だ」と正論を吐きながら、サイボーグ兵が味方のナチス兵をも殺す制御不能兵器であるとわかった後も「しゃあないやん」の一言で済ませて上官を射殺するガイキチぶりを発揮する。陰鬱な石造りの部屋に血の色の様なカーペットやチョビヒゲ伍長の肖像画を飾った指令室の雰囲気も相まって実に魅力的なクズとして描かれている。

 

 本作は単純な構成ゆえにレビューに多文を要しない。サイボーグと戦いながら基地を爆破するだけ、疲れた時に頭をからっぽにして楽しめる娯楽作品として大変満足のいくものであった。なによりも登場人物に一人としてゴミが存在しないというのが実に最高でありストレスは全くない。

 

 もちろん重箱のスミをつつこうと思えばいくらでもつつける。ナチス兵はただ打ち倒されるだけの的であり、主人公たちがすぐ背後を通っても気づかない警備力を披露する。「機甲師団出撃!」などとナチスが本気を出したかと思えば登場したのは戦車が1両だけ。随伴歩兵も装甲車両も無く、その1両の戦車にしてもソ連軍のT-34-85である。サイボーグ兵の造形はどう見ても超人ハルクを色違いにしたパクリ全開のものである。サイボーグ兵は85mm戦車砲の零距離射撃を受けてもノーダメージのタフネスを誇りながら、主人公の振るった何の変哲もない銃剣の一撃で腕を切り落とされたり謎の耐久力設定である。

 

 しかしこういったゲスなツッコミはあまりにも無粋である。本作はワゴンセールで見かけたらぜひ購入をお勧めしたい一品として推薦できるものである。

 

 

総合評価・星4つ(ステキやん?)

★★★★☆

 

以上