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ランブリングハート -ラヴホテルズ2-

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あらすじ
「ラブホで初エッチとかマジ無理なんスけど」

 

 本作はスパイの拷問用としてなら価値を見出すことのできるものである。断言しておくが本作を娯楽として視聴することは、全くお勧めできない。自己満足のために始めた本ブログで3か月ほど色々な作品を見てきたが、視聴中につまらなさから吐き気を催して何度も視聴を中断したのは本作が初めてである。こんなものを映画と認めるぐらいなら、笑いながら機甲師団に銃剣突撃をかける方がまだマシである。

 

 本作の主人公の女は、婚約者と初エッチするのにラブホテルは嫌だという。バランス感覚を大事に生きていると本人は主張するが、それがラブホとどう関係するのかは意味不明である。主人公の双子の妹も純愛を貫く女傑である。彼女はたまたまロケで出会った芸能人を運命の人と信じ込み、ストーキングするために姉の部屋に侵入する。

 

 その後は特にストーリー性のないゴミの様な映像が垂れ流される。ゲイ2人組によるラブホ盗撮事件、膣けいれんを起こしながら喧嘩するバカップル、姉妹が入れ替わってデートするシーンではストーキングシスターによる「マグロは泳ぎ続けないと死んじゃうんだよ(笑)」という雑学が披露されるが、だからなんだよとの怒りが沸々と沸き上がるのみであり、モニターを叩き割りたくなる衝動をこらえるのに苦労した。

 

 結論として姉は「愛する人が相手なら初エッチがラブホでもいいじゃん」と、妹は「芸能人とエッチすることに成功したけど体位がアクロバットすぎるから無理だわ」との結論に達してハッピーエンドである。視聴後にディスクを叩き割った爽快感は今も私の心に残っている。

 

 ところで、本作に登場するイケメンが「ラブホテルは素の自分を見せられる相手を探すところ」とドヤ顔でくだらないことを供述しているシーンがある。愛について一家言吐いたつもりだろうが、素の自分とやらがベッドの上で必ず出るかと問われれば甚だ疑問に思わざるを得ない。相手のプライドを気遣ってベッドの上で演技をするなど特に珍しい話でもないだろう。肌を重ねて愛を囁いたところで、果たして心は通じ合っているのだろうか。性愛をテーマにするならこの程度は踏み込んでもらいたい所だが、制作サイドはどう考えているのだろうか。

 

 最後に1つ、効果音についてである。本作ではいきなりブリュリュリュリュと下痢便のような美しいハーモニーを奏でるBGMが使用される頻度が高い。クソのような作品にはお似合いのBGMかもしれないが、私がこの国の総裁になった暁にはこのBGMを制作した人間を永久に国外追放することをここに宣言しておく。

 


総合評価・星1つ(神が憐れむレベル)
★☆☆☆☆

 

以上