ワンコイン・ムービ-レビュー

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ゾンビ・ストリッパーズ

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あらすじ
「ストリッパーがゾンビ化する」

 

 第4期目に突入したブッシュ政権が兵力を強化するためにゾンビウイルスを開発するというのが本作の設定であるのだが、本編開始からわずか数十秒でアメリカ合衆国憲法修正第22条に喧嘩を売りにいくそのアグレッシブなスタイルは賞賛に値すると考える。ストーリーは、ウイルスが漏れる→鎮圧部隊が出動→隊員が感染する→感染した隊員が違法ストリップクラブに逃げ込む→ストリッパーが感染する、という現実感溢れるドミノ理論に基づいて展開される。


 ゾンビ化したストリッパー達は超人的な力を手に入れ、客を大いに沸かせることとなるが、その一方で客をエサとして捕食するという恐ろしい事態をも引き起こしてしまう。この事態を前にしたストリップクラブの店長は「ゾンビのダンスは売れる、口コミで評判が広がる、大儲けできる」とその冴えわたる頭脳をフル回転させ経営学に新たな境地を切り開こうと試みる。存在がバレたら摘発される違法ストリップクラブが広報に手を出すのは自滅じゃないかとか、そもそも客が食われてゾンビ化するなんて大問題じゃないかといった発想は彼の頭にはない。幹部も「宇宙の法則に従って貴方は必ず失敗する」と真っ向から切り捨てる。しかしボスは「まあなんとかなるっしょ(笑)」と楽観的な笑みを浮かべ、新たな経営の道を歩み出すのだった。結論から言おう。なんとかなりませんでした。
 
 ゾンビ化後、地下牢に隔離されていた客は脱走し、ダンスホールに進撃し惨劇を展開する。同時にライバル関係にあるストリッパーが互いにゾンビ化を遂げ決闘を繰り広げる。この際の「死ねクソ女!」「もう死んでるわボケ!」というやり取りは正直笑った。このストリッパー、女性の秘所にビリヤードの球を詰め込み、膣圧で発射するという大変上品な技を披露してくれる。その威力はバズーカ並であり、大和撫子ならば身に付けておいても損はしないだろう。ラストは軍が突入してゾンビはみんな昇天する。なおボスは生前恨みを買っていたゾンビ化ストリッパーに顔面騎乗を食らい半殺しにされた上、軍に実験体として捕獲されるという哀れな最後を遂げた。やはり宇宙の法則は偉大である。

 

 

総合評価・星3つ(500円の価値有)

★★★☆☆

 

以上