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ワンコイン・ムービ-レビュー

ワゴンセール等で500円程度で投げ売りされている映画を愛するブログ

ヴィクトリィィーッ!!!!

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あらすじ
「麻薬密輸を生業とするカナダのマフィアを壊滅させるため送り込まれた2人の捜査官の闘い」

 

 本作で特筆に値するのは敵であるマフィアである。彼らは特に大した理由も無く「銃は禁止」と理解に苦しむ戒律を守っている。構成員たちは己の肉体を鍛え上げ、近接戦闘によってすべてを解決する。警察や他のマフィアが普通に銃を乱射してくるのに体一つで渡り合えるその実力はまさにファンタジックである。あげく構成員を確保するために武術大会を開き、強者をスカウトするという経営術にはピーター・ドラッカーもきっと舌を巻くことだろう。

 

 主役の刑事2人(黒人と白人)もかなりの肉体美を誇る。特に黒人刑事役は、後にビリーズブートキャンプに出演することになる俳優らしく、とりわけ引き締まった肉体を見せつけてくれる。マフィア側も負けてはいない。黒人刑事と一騎打ちするマフィア随一の武闘派構成員は刑事をさらに上回る巨大な肉体の威圧をもって対峙する。マフィアのボスは一見普通の中年男性だが自ら鉄扇を振るい白人刑事と決闘に臨む。バトルシーンは、現代の映画に慣れているとスローモーに見えるが、その分じっくりと肉体美を眺めることができると考えればイーブンであろう。

 

 特にストレスも無く気軽に見られる良作であるが、指摘すべき点は多少残る。主人公の刑事達にカンフーを教えるために老師が登場するのだが、彼はカンフーの演武をすると言ったかと思えば薙刀を構えて徘徊老人のような機動を見せ、締めに爆竹と獅子舞を披露する。あげく黒人刑事に贈呈したと思われる道着のズボンには何故かハングル文字がプリントされている。老師は刑事達に「いいか、鷲の爪だぞ」と言いながらよくわからない必殺技を伝授するのだがその技は戦いにおいて使われることはなかった。マフィアのボスが一度だけとはいえ掟を破りピストルを使ったのも残念なところである。

 

 最後に、マフィアの道場や施設の自爆装置に関羽とおぼしき像が飾られているところが気にかかった。関羽は死後商売の神様として祀られた人物であり、上記のような場所に置くことは適当なのかという疑問が沸いた。とはいえ武将としての関羽は歴史に名をとどろかす猛将なので道場に置くというのはまだ理解ができる。しかしながら自爆装置の上に関羽を祀るというのはいったいもってどういう意図があるのか私の知能では理解できなかった。関羽の最後については、呉をコケにして「自爆」したと言えないこともないかもしれないが解釈としては大雑把に過ぎるしわかりにくいと言わざるを得ないだろう。

 


総合評価・星4つ(ステキやん?)
★★★★☆

 

以上