ワンコイン・ムービ-レビュー

ワゴンセール等で500円程度で投げ売りされている映画を愛するブログ

スペースハザード

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あらすじ

エナジー(笑)」

 

 ヤバいエナジーを発見したから持って帰って高値で売ろう!皮算用たくましく宇宙船は飛ぶ。するとそこに別の宇宙船から「遭難したから助けてくれ」と通信が入る。急行した主人公たちは生き残りの美女を救出した。と思いきや彼女らは遭難者を装った宇宙海賊だったのだ!占拠される宇宙船。捕らわれるクルー達。女海賊の大勝利かと思われた。しかしヤバいエナジーの影響により女海賊の1人がモンスター化して他者を襲いだし、連鎖的にみんなモンスターになっていっててんやわんや・・・。

 

 しょぼくれた宇宙船のセットの中でモンスターという名の着ぐるみと俳優が殴り合う。本作は本当にそれだけの、擁護のしようが無い産業廃棄物である。重ねて言うが正直どうしようもない。

 

 ストーリーがどうしようもないならしょうがない。目に映ったものを率直に受容しようではないか。無理ではないか。無理だった。主演女優陣の格闘シーンでは、彼女たちはヒジから先の部分しか動かしていない。その様はロボットダンスかペンギンのビンタか。少なくとも「運動」と呼べる代物でないことだけは確かである。

 

 乗組員の衣装が酷い。お母さんがしまむらで買ってきた服を着ている中学生の様だと言えば伝わるだろうか。宇宙のうの字も感じられない。中学生なら可愛げもあろうが中身は成人。それもオッサンが複数含まれる。もちろん宇宙服と部屋着が同義語だというのであれば無問題である。

 

 銃はどうだろう。欲目300%で見ればワルサーのカンプピストルに見えなくもない。だが欲目は受容の妨げだ。曇りなき眼で見定めよう。焦点に映ったのはただの鉄パイプだった。

 

 私はこのブログを楽しんで書いている。ワゴンという名の地雷原に銃剣突撃を敢行し、読書感想文ぐらいの分量になるように記事を書く。いや~クソ映画ってステキやん?と思いながら就寝するのは歓喜の極みだ。

 

 そんな私でもたまには凹む。本作の様にほめる点が皆無虚無Nothingな作品を見た後に「俺は一体何をしているんだ」「良作も見たい」という感情が沸き起こってくることは犯罪だろうか?

 

 しかし私は腐らない。諦めない。降伏しない。クソ映画が映画界の生み出した死の残骸だと仮定するなら、その死を見届ける神父が絶対に必要なはずだから。

 

 

総合評価・星1つ(神が憐れむレベル)

★☆☆☆☆

 

以上