あらすじ
「ホラーかと思ったのに乳やんけ」
宗教学だかの課外講座で女学生がシスターの下で勉強するというのが本作の舞台設定である。女学生はビッチ、バージン、ファザコン、ナルシスト、オナニストの5人である。彼らは他宗教の神話を学びキリスト教と比較するという意外にマトモな課題をこなしていた。
問題はここからである。メンバーの一人がロッジから悪魔に関する本を見つける。そこにはこう書いてあった。「悪魔リリスはアダムとイブの子どもを殺害後、巨根持ちの男性に変身してイブを逆レイプ。その結果、女は性欲の生物と化した」。
パッケージからあまりにもかけ離れたこのパンチ、私は第一頸椎に瞬間的打撃を受けた。助けてドラえもん。いやこの際ホリエモンでもいい。嘘でもいいから「想定の範囲内です」と言ってくれ。
もちろん話はここで終わらない。ビッチが頼んでも無いのに「リリスを呼び出しましょうよ!」とか言い出しちゃう。呼び出しの方法がこれまた酷い。まず自分の性的欲求を紙に書いて魔法陣に置く。そして全裸になって祈るのである。その様子はまるでミナカトール発動時の神々しさを彷彿とさせる。いざバーンパレスである。ちなみに私はクロコダインが大好きである。
リリスを呼び出した結果、みんな悲惨な幻覚を見て死ぬ。ファザコンが見たのは親父を逆レイプしてしまう幻覚。ナルシストが見たのは整形手術に失敗して顔面が血のりまみれになる幻覚。バージンはゴミ袋被ったへんなオッサンに首絞められる。
残りの2人はさらに悲惨である。オナニストはオナニーをする幻覚をみて切腹する。別に幻覚じゃなくてもオナニーぐらいするだろう。そもそもオナニーしたら切腹などというルールがまかり通れば地球上の男は一瞬で蒸発してしまう。
一番悲惨なのはビッチである。彼女は変な小部屋で異端審問の様にボロクソに言葉の愛撫を受ける。「お前は彼氏とSEXしたな!」「この売春婦め!」「バビロンの罪だ!」これらの罵倒を投げつけられながら彼女はケツをスパンキングされて泣きわめく。もうめちゃくちゃである。彼氏とSEXして売春婦認定とはまた斬新な啓蒙思想もあったものだ。バビロンちゃんもさぞかし草葉の陰で喜んでいる事だろう。
なお本作に登場するシスターは、幼少期虐待を受けており、教会の庇護の下で守られているというようなナレーションが入るがストーリーには全く関係ない。
本作はホラーでも何でもないわけのわからん映画である。しかしオナニストとビッチの死に様は笑えたし、乳は皆シリコンじゃないので星1つサービスしておく。
総合評価・星2つ(500円の価値無)
★★☆☆☆
以上